サルサバンドLATIN FACTORYのブログ
EL WEBLOG DE LATIN FACTORY
廃線跡を歩く(下津井電鉄下津井電鉄線)Vol.2

さて、最初の踏切を越えた路盤は、緩やかに左に向きを変えながら進んでゆきます。この路盤は、風の道と名付けられた遊歩道として整備されているために、藪をかき分けたりする必要が無いのが楽です。
民家の脇に残る架線柱にはツタが絡まっています。末永く発展を続けることを祈ったのでしょうか、あえて鉄製の架線柱を建設した人々の想いはいずこに・・・。
そして最初の駅、備前赤崎へ到着。現役時代の写真を見ると、木造の駅舎を持つ駅だったようです(参照:鉄道web通信局様の下津井電鉄今昔物語)。全盛期にはプラットホーム2面を持つ交換駅も、相次ぐ合理化により無人駅となってしまいました。
こちらのプラットホームは、末期には使われていなかったものでしょう。遊歩道として整備された後に建てられた駅名表が、逆に寂しさを感じさせます。しかし、リサーチ不足のCABEZÓNにとっては強い味方となりました。隣駅までの距離が明記されていたので、悪い天候に気が滅入りながらも何度力づけられたことか(笑)
備前赤坂駅を出ると、国道430号線とクロスします。増え続ける交通量に対して整備されているために、現役時代の面影は無くなりつつあります。
何と素敵な萌えカーブだ(笑)
軽便規格の鉄道の場合、JR等の国内標準規格に比べてきついカーブを曲がれるのですが、これがまた良いですね(笑)
更に、児島インターへのバイパス道路を越えます。
住宅街を暫く進むと・・・
阿津駅に到着しました。ここは、もともとプラットホーム一面だけで、待合室のみのこぢんまりとした駅だったようです。
道路整備後に建てられた新しい駅名票を見ると、まだ児島駅から1.7kmしか歩いていません。しかし、慣れない革靴と時折強くなる雨で、芳しくない進捗具合に段々不安になってきました。写真を撮りながら歩いているので、全く前に進みやしないんですよ(笑)。写真がなければ記事にもならんし orz... しかも、旅の荷物は児島駅のコインロッカーの中(笑)。いずれにせよ引き返さなければならないので、立ち止まる度に帰りのことを考えてはいたのです。
つづく
Editor CABEZÓN

