Revive

 

小さな星を廻し続けてる

2021-12-23 21:40:00 | 日記




「あっ!」


出すつもりのない声が
無意識に出た。

周囲の人たちが私に注目した。

私は、その視線に気が付かないふりで
何事もなかったようにキーボードを叩いた。




資料作成で半日近くを費やし
そのファイルの保存に失敗した。


つまり白紙状態。
空白。
無。


私の頭の中は真っ白
お先真っ暗。




そういえば
お先真っ暗の中
遠い昔、船乗りたちは
北の夜空に輝く
星を頼りに海を渡っていた。



輝く星を見るのなら
空気の澄んだ
寒い冬の夜が一番よく見えるという。





人の心も
凍えるような寒さの中
闇でおおわれた時だからこそ
大切な何かが見えるのかなと思う。




暗い悲しみは
いま、私がどこに立っているのか
何を大切にしていくべきなのか
何を優先すべきか
そんな手がかりを
示しているのかもしれない。