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好まれるような強く優しい僕に変われないかな

2022-01-17 22:14:00 | 日記

真夜中、薬(咳止め)を服用しているにも関わらず

咳が止まらない。


寝ている人を起こすのではないかと
布団にもぐりこみ、口をふさいで咳をした。


ここは、4人部屋の病室。

 


明け方まで出る咳に、私だけではなく
同室の方も眠れなかったのでは?と恐縮至極。



朝になり
昨夜は申し訳ございませんと
同室の皆様一人一人に頭を下げた。

 

お互い様よ。
と笑って言ってくれた隣の人。


ぐっすり眠ってて気が付かなかったわ。
と言ってくれた対面の人。


しかし
斜め前の70代?女性は
あなたのおかげで一睡もできなかったわ!

と真面目な表情でおっしゃった。


もちろん返す言葉など何一つ見つからず
ただただ謝罪の言葉を重ねた。




 

私の隣の60代の女性が、
こっそりと私のベットにやってきて

 

私も眠れないことがよくあるのよ
毎晩、あの人(70代女性)のいびきがうるさくってね(笑)

昨夜もいびきかいて寝てたから
寝てないわけないわよ。
あ、これ、喉にスーッとするよ

 

と言って、のど飴を私に差し出した。


 

人の気持ちに寄り添い
受容と共感のできるその女性のお陰で
喉飴のように
心がスーッと楽になったことがある。


もう何年も前のことなのに

今でも、そののど飴を見るとあの優しかった

女性を思い出す。







そして、

今でも、夜空にぽっかり浮かぶ月を見ると、

遠くのあの人を思い出す。