Revive

 

海のように言葉を棄て

2019-01-30 12:18:00 | 日記



お母さん
私は後3時間で祖国のために散っていきます
胸は日本晴れ
本当ですよお母さん
少しも怖くない

しかし
時間があったので考えてみましたら
少し寂しくなってきました
それは今日私が戦死する通知が届くから

お父さんは男だから
わかっていただけると思います

が、お母さん
お母さんは女だから優しいから
涙が出るのでありませんか
弟や妹たちも
兄ちゃんが死んだといって
寂しく思うでしょうね

お母さん
こんなことを考えてみましたら
私も人の子やはり寂しい

しかしお母さん
考えて見てください
今日私が特攻隊で行かなければ
どうなると思いますか

戦争はこの日本本土まで迫って
この世の中で一番好きだった母さんが
死なれるから私が行くのですよ

母さん
今日私が特攻隊で行かなければ
年をとられたお父さんまで
銃をとるようになりますよ

だからね、お母さん
今日私が戦死したからといって
どうか涙だけは耐えてくださいね

でも
やっぱりだめだろうな
お母さんは優しい人だから

お母さん
私はどんな敵だって怖くはありません


私が一番怖いのは
母さんの涙です。

****************

これは
18歳の特攻隊員が母親宛に書いた遺書です






愛しい人を失う事
これ以上苦しく寂しいものは無い

あなたがそこに居なくとも
例え会えなくたっていい
どうか元気でいてほしい。


そんな思いが頭に浮かび
涙がとまりません




急遽お休みを頂いた昨日
数年ぶりに訪れた先は
回天基地(人間魚雷)のある大津島

ここは色々考えさせられる場所です















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