こんにちは
昨日3/15は義父の四十九日で納骨に行ってきました。
コロナウイルスの関係でフラメンコショーが延期となったため行くことができ「おじいちゃんに呼ばれたかなぁ」なんて思っています。お坊さんがお経をよんでみんなで合掌していたら左側から熱いくらいの太陽の陽に照らされ、まるでゴーストの映画のようで「おじいちゃんは今、仏様になったなぁ」と感じました。
前の日は雪だったにも関わらずあんなに暖かな陽ざしの中で納骨ができ本当によかったです。
「みなさんの一番近い仏様です」とお坊さんが言ってくれて、自分に一つ神様が増えたような気がして「おじいちゃんよろしく」と思いました。
結婚して5年くらいなのですが、その間私はひとりで【お弁当】を買ってご両親に会いに行くことが数回あり、二人と一緒にお弁当を食べながら幸男さん(旦那)の子供の頃の話を聞いたりしました。義父も義母もとてもかわいがってくれて、本人が隠していた秘密を二人から聞いちゃったり。
じぃ「もうね、墓も買ってあるから何にも心配ないよ」
ばぁ「そうよ、広美さんも入っていいから。安心してね」
墓場まで来て良いと言われた時はびっくりしましたが、これ以上の歓迎はないのだと思いました。
自営業だったのですが、三画の紙のコーヒーフィルターは企業からおじいちゃんが発明を頼まれ商品化されたものだと言っていました。
これはすごいことです!!!
昨年12月に誤嚥性肺炎で入院し、最初はお医者様から「いつどうなってもおかしくない」と言われていたのですが、お見舞いに行くとおじいちゃんは凄く元気で、足をマッサージしてあげるとすごく喜んでいました。
最期の時もマッサージしてあげることができ、呼吸が止まってもマッサージしていたら心臓がなかなか止まらなかったくらいなので、いつか私がお墓に入れてもらうときはその続きができるでしょう。
今、世界中がコロナウイルスに怯え、見えないものに対する恐怖と戦っています。でもコロナじゃなくても寿命が来れば死ぬのです。おじいちゃんに教わった気がしています。
先週、スペインでも急速に感染者が増え非常事態宣言が出たため、スーパーや薬局以外はほとんどが閉まっていて、フラメンコのショーはもちろん、教室も閉まっています。
土曜日にラケルやセビージャの大家さん、住んでいるお友達と電話やメールで話したところ、本当に大変そうでした。
ちょっと前まで「日本は大丈夫?広美は大丈夫?」と言ってくれていたのに。
でもみんなが言っていた「フラメンコは大丈夫。スペインは大丈夫。みんなポジティブだから」という言葉。
「映画みたいだ」と泣いていた翌日に、ニュースで報道されているような【医療の方への感謝の拍手】に参加していたりするラケル。スペインという国から学ぶことは多いです。
様々なイベントが中止となり世界中が大変な時ですが、命の源は外からくるウイルスではなく自分の内側にあることを信じ、決して楽観視はしないで自分も発信源になる可能性があることも考えながら、必ず乗り越えたいと思っています。
今、私が一番怖くて腹が立つのは、コロナウイルスよりもクラスを続けていることや発表会を中止にしないことが「バカ代表」みたいに言われることです。真っ当な方もいらっしゃればそれでストレス解消してくる方もいます。
でも、現状でもわたしからのアナウンスは変更ありません。心配度が増してお休みの方が増えることも承知しています。ちゃんとクラスを守っておくのでご心配なく!!
どんなに気を付けても、感染者がでないことは祈るしかできませんが、この状況の中でも学ばせてもらえることはたくさんあります。
フラメンコ魂とスペイン、たくさん気を使ってくれているお花のみなさんに感謝します。
そんな中、コロナの影響で1回目のリハーサルはアーティスト全員が揃えるようになりました。これは、うちにはピンチがチャンスです。
この写真は私がいつも泊まるセビージャのアパートからの風景なのですが、中野坂上からも拍手を送ります。
もちろん日本のみなさんにも。
おじいちゃんには合掌かな。
一日も早く普通の生活に戻れますように。
ALEGRIASです。