4月某日。 2018年本屋大賞の結果をニュースで知った私は、自宅リビングで一人ガッツポーズをしておりました。 …というのも、今回大賞を受賞された『かがみの孤城』の作者、辻村深月さんの作品が大好きなのです
『ツナグ』や『朝が来る』等が映像化され、『鍵のない夢を見る』で直木賞作家となった辻村深月さんですが、私が初めて読んだ作品タイトルは
『ぼくのメジャースプーン』
もう10年以上前でしょうか。当時は名前も作品も全く知らず、たまたま手に取った本でした。
主人公は小学生の男の子。大切な友達を救う為に頑張る物語。
一人称で綴られている文章は、その子の感情や行動が痛々しく描かれており、少し目を背けたくなるような描写もあるのですが、心にじわじわと響きました。
偶然出会った一冊の本のおかげで、すっかり辻村深月さんの作品に魅了された私。。。
その後、出版されていた書籍を調べ、アスパルで借り、読み漁りました
ミステリー、ホラー、青春群像劇…結婚・出産されてからは家族をテーマにした作品が増えたような気がします。
ドキドキ、ハラハラ、キュンキュン…どの作品も私の心を揺さぶります。
そして何冊か辻村深月さんの作品を読んでいると、ふと気付くことがあります。
各物語はひとつひとつ独立しているけれど、実は繋がっていたりするんです。
「あれ? もしかして、この子はあの時の。。。?」 みたいな。
リンクしてる作品が割と多く、散りばめられたパズルのピースがパチンと音をたてて気持ちよく嵌るような感覚で楽しめるところも魅力です。
たくさんの本の中から特に印象に残っていたり、何度か読み返したお気に入りをご紹介します
『冷たい校舎の時は止まる』 上・中・下巻
デビュー作です。衝撃でした。やられました。
『島はぼくらと』
いつか大人になる人へ、かつて子供だった人へ。あらゆる世代の人達へ。
『ハケンアニメ!』
アニメ業界のてんやわんやが繰り広げられる爽快なお仕事小説です。
上記で紹介した本は 本館46 東書庫9 の棚にございます。
他にも貸出カウンター前に本屋大賞のコーナーを設けております。
この機会にぜひご一読いただければ嬉しいです
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