Turedure Lilax Diary

「徒然」―何もする事が無くて、どう時間を過ごしたらよいのかと思うこと、様子。(三省堂 新明解国語辞典)

荒木経惟「写狂老人A」

2017-08-29 20:56:00 | 日記
夏休み中に行った東京都写真美術館の「センチメンタルな旅」に続き
東京オペラシティで開催中の荒木経惟「写狂老人A」を観に行った。



入ってすぐのパートは「大光画」
週刊誌に連載されている一般の人妻をモデルに撮ったヌード写真の数々。
どの人もいい表情。とても嬉しそうに写真に収まっている。

空と花。
モノクロの生物写真なのに、花がエロティック。

2017年7月7日に撮られた膨大な量の写真。その日のうちに現像して翌日展示。Σ(・□・;)

プロになる前に撮影した写真のスクラップブック。
一度切った写真のコラージュ。

濃い。むせ返るほどに。

一通り展示を観てから最初のパートに戻る。
主人が呟く「女の人って撮られたいって思うんだな」
撮られたい・残したいという気持ちはあると思う。
修学旅行でヌード写真撮ったりしたし。


プロのモデルとの決定的な違いは
決してきれいではないこと。
顔はお化粧を施して素敵な、本当にまぶしい笑顔を見せているのだけど
首から下の裸体は全くの素のままで
年齢や人生経験がまざまざと浮かび上がっている。
首から上のオフィシャルな部分と
洋服の下の極めてプライベートな部分が1枚の写真に映し出される。
表と裏のように見えて、限られた人に見せる表の顔。

女って生き物は奥深いな。


コメント
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