アタッシュケース【ゼロハリバートン】

かつて「ロードウォーリアーズ」（死語）を標榜していた私は、この鞄にマッキントッシュを詰め込んで持ち歩いておりました。
90年代初頭には、まだモバイルなんてやっているヒトはいなかったので、電車の中とかでPCを開いたりすると好奇の目で見られたもんです。モジュラージャックとマッキントッシュDuo250とPHSは、三種の神器でしたねぇ。PHSがない頃には緑色の公衆電話に音響カプラを付けるなどスパイ並の装備でモバイルして警察に職質されたこともあります（爆）このブラックカラーのタイプは限定色で今は販売されていないと思います。ブッシュ大統領モデルと同一のものかもしれません。この鞄堅牢なのはいいのですが、なにしろそれ自体が5キロもありまして、PCや書類などを詰め込みますと10キロ近くになってしまいます。よく持ち歩いていたなぁと思いますよ、マジで。呑んだとき椅子になるのはよいのですが、冬などは満員電車の中で女性の足などに触れようものなら冷たいとすこぶる評判悪く、鞄自体が堅いので振動でパーツが割れてしまう、満杯の状態で無理やり閉めたら液晶を割ってしまうなどトホホな事も多かったです。30を過ぎたあたりから私も体力の限界を感じ、この鞄も退役の運びとなりましたが、この鞄の傷を見ると当時のことを思い出しますね。コピーのサービスマンと間違われたこともあったなぁ。今やすっかりPCを持ち歩くこともなくなったせいか殆ど出番がありませんが、今持つとなんだか照れくさいですねぇ。何しろ中にはノートが一冊だけなんですから。。


ゼロハリバートン－世界を又にかけていた技術者アール・Ｐ・ハリバートン・シニアによって最高の密閉性を誇る鞄として1938に誕生。1968年からゼロ・コーポレーションの傘下に入った。アポロが、このアタッシュケースに月の石を入れて持ち帰った逸話は有名である。ジュラルミンケースの代名詞。