---「子どもたちに渡すな!あぶない教科書」大阪の会からのメールを転載します---
大阪の会です。
昨日の採択協議会の選定は、採択を決定したわけではありません。
あくまで採択するのは、石垣市、竹富島、与那国島の教育委員会です。
まずは、26日の石垣市、与那国島の教育委員会が焦点です。
下記の沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会からのメールを参考にして、是非、要請を行ってください。
※沖縄県八重山地区における「つくる会」系教科書採択の危険性と反対運動(リブインピースブログ)
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関係者のみなさま
いまだ断片情報の中で行動提起をしていくことはなかなか難しい面がありますが、八重山住民の会の動きも含めていくつか紹介して、みなさんにも連帯の行動をお願いするものです。
まず八重山では、今回の選定に対して抗議を行います。
そして、この答申に左右されず、実質的な審議を行い、育鵬社を採択しないようにという要請を実施します。
同時に教育委員会を公開で開き、傍聴を認めるように確認します(これまでは非公開とは言っていません)。
その中で、結果だけではなく審議経過、特に教員の推薦以外から選定した理由についてきちんと責任ある説明ができるように、また答申の具体的内容、協議会での審議経過を公開させるようにします。
その王道ともいえる運動をきちんとすすめるというのが基本路線になります。
私たちもそれにまずは沿い、協議会とくに石垣市教育委員会への抗議と要請をします。
その上で、多くの県内の団体の抗議そして保護者等の働きかけがしやすいよう広くよびかけていきたいと考えています。
現在答申がでるのが、25日から26日の予定です。
石垣市教育委員会、与那国町教育委員会の開催(採択の日程)が26日となっています。
ここまでに多くの声を届けて圧力をかけるというのが重要な活動となります。
竹富町は29日に教育委員会が開催されます。これは教育委員の都合です。いろいろ新聞に書かれていますが、現在良心的にこの動きに反対し、協議会の運営に疑義を唱え頑張ってきたのは竹富町の教育長であり、教育委員のみなさんです。
ぜひ引き続きがんばってほしいという激励をお願いいたします。
全国のみなさんにおかれましては、
育鵬社の不当性、公民教科書の問題点教師の推薦にもないような教科書を選ぶこと(ここに関する正確な情報が必要な部分もありちょっと慎重にならざるを得ない部分もあるのですが)の問題(今後わかれば)無記名投票等の選定の問題について、不当性を指摘し、そのような採択に荷担することが、歴史的に問題のある決定に名を連ねてしまうことであると訴えて頂ければと思います。
私たちもマスコミへの情報提供、問題点の指摘等をしっかり行い、後3日間やれるべきことはすべてやっていきたいと思っています。
とにかく、大事な事は教育現場にこのような教科書を渡さないことです。
そのために、なんとしてでも阻止をするという決意で、八重山のみなさんも頑張っています。ぜひ激励も八重山に送って頂ければ幸いです。
八重山だけの問題ではなく、沖縄の、日本の子どもたちの未来をつくるとりくみとして、全国のみなさん、東アジアの仲間のみなさんと一緒に最後まで頑張りたいと思います。
よろしくお願いします。
さまざま情報があれば、平和教育をすすめる会までお寄せ下さい。
できる限りみなさんに流していきたいと思います。
確認のため要請先は以下の通りです。
石垣市教育委員会
〒907-0012 石垣市美崎町16-6電話0980-82-2604/Fax0980-82-0294
kyouiku@city.ishigaki.okinawa.jp
教育長 玉津 博克
教育委員長 仲本英立
教育委員 嵩田美代子,徳松節子,石垣朝子
竹富町教育委員会
〒907-8503石垣市美崎町11-1電話0980-82-6191/ Fax0980-82-0643
takekyousoumu@town.taketomi.okinawa.jp
教育長 慶田盛安三
教育委員長 竹盛洋一
教育委員 石垣安信,大田綾子,内盛聖正
与那国村教育委員会
〒907-1801 与那国町字与那国129電話0980-87-2002/Fax0980-87-2074
kyouiku@town.yonaguni.okinawa.jp
教育長 崎原用能
教育委員長 入慶田本朝政
教育委員 具志堅学子
(ハンマー)
竹富町教育委員会御中
与那国村教育委員会御中
育鵬社版公民教科書を採択しないでください
8月23日に行われた八重山採択地区協議会の教科書選定で、中学校の公民教科書として育鵬社版が選定されたと聞きました。
しかしながら、この教科書は、調査員の推薦を受けていないばかりか、「沖縄の米軍基地に関する記述が全くない」、「自衛隊による軍事抑止力を強調し、憲法9条を改正する方向へ誘導するような内容で、あたかも徴兵制が当然のような内容で述べられている」、「天皇の写真の掲載が多すぎる」など、否定的な評価が並んでいたと報道されています。
にもかかわらず、この教科書が選定されたのは、何が何でも育鵬社の教科書を採用しようという、政治的な力が働いたとしか考えられません。このような形で中学生の教育が歪められるようなことは、決してあってはなりません。
貴教育委員会におかれましては、育鵬社の教科書を採択されることのないよう、お願いいたします。
育鵬社の公民教科書は、日本国憲法を歪曲し改憲へと誘導しようとする内容になっています。「大日本帝国憲法下において、天皇が直接政治を行ったわけではない」としたうえで、「日本国憲法は天皇の位置づけを、大日本帝国憲法での統治権の総覧者から、日本国及び日本国民統合の象徴へと、とらえ直しました」と記し、まるで大日本帝国憲法と日本国憲法下で天皇の地位が変わることなく続いているかのような記述をしています。
また、基本的人権についても、それが人間の尊厳に由来する普遍的な権利であることをゆがめ、公共の福祉による人権の制限と国民の義務に重点を置いて記述しています。
さらに平和主義の項には兵器の写真が満載で、対立は結局「力」で解決するしかないと教えています。
また、この教科書は、原発推進の立場を強く押し出しています。原発について「国家規模の政策については、どのように考えればよいのでしょう」と子どもたちに問いかけ、「国策」は受け入れるべきと教えています。福島第一原発の大事故はいまだ終息の目途が立たず、福島の子どもたちは被曝の危険にさらされ続けています。このような時に、教科書で原発推進を説こうというのでしょうか。
この教科書の表紙には日本列島の写真が掲載されていますが、沖縄は写っていません。「北方領土」ははっきりと写っているにもかかわらず、です。この点からしても、沖縄の子どもたちが学ぶのにふさわしくありません。同社の歴史教科書が、いわゆる「集団自決」に対する日本軍の関与を全く記述していないのは周知のことです。沖縄の人々の心を顧みない姿勢は、公民教科書でも貫かれています。
尖閣諸島を巡る中国との緊張があおられ、与那国島に陸上自衛隊の駐屯基地を建設するという方針が打ち出された今、このような教科書を子どもたちに押しつけることは、沖縄を再び戦場にすることにつながりかねません。このような教科書は、絶対採択されないようお願いいたします。