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オバマの「対テロ戦争」(7) アフガニスタンでの負傷者数の激増とIED攻撃 

2009-11-01 | オバマの「対テロ戦争」
 アフガニスタンからの帰還兵問題が、イラクからの帰還兵問題に匹敵するような重大な局面に入ろうとしている--このようなデータが明らかになった。従来、米兵の死者数だけでなく負傷者数もイラクに比べてアフガニスタンでは圧倒的に少なかった。しかし、この3ヶ月で1000人を数え、2001年の開戦以来の負傷者数の4分の1を占めるに至ったのである。
 ワシントンポストの記事によれば、2007年の半ばイラクでの米兵負傷者数は派遣総数150000人中毎月600人であったが、現在アフガニスタンでは68000人の派遣総数中負傷者数は毎月350人に達しており、負傷者の割合が非常に高くなっている。
 IED(即席爆発装置)が高度化し的中率が高まっていること、米軍の増派に備えて反米・反政府勢力によって大量のIEDが設置された可能性があること、8月には1000件を超えるIEDが爆発するか発見されており以前の2倍に上っていること、イラクでは「派閥抗争」によるイラク人犠牲者も多かったがアフガニスタンでは米軍と同盟軍を直接ターゲットにしていること、ターゲットは装甲車だけでなく歩兵部隊をも対象としていること、米・同盟軍のIEDによる犠牲者数が7~8割に達していること、などなどが報告されている。
 アフガニスタンに増派される米兵の数千人は、このIEDの発見と無力化を専門とする部隊だともいう。
ウォルター・リード軍隊医療センターのチーフは、手足の切断、骨折、脊髄損傷、外傷性脳損傷(TBI)など、かつてイラクで見られたような被害状況を示し始めていると語っている。

※U.S. combat injuries rise sharply(ワシントンポスト)
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/30/AR2009103003759_pf.html
※Simple Afghan mission turns deadly for U.S. soldiers(ロイター)
http://www.reuters.com/article/worldNews/idUSTRE59T12H20091030

 アフガン増派に対する慎重論が、戦費面からも出てきている。
※アフガン駐留米軍の4万人増派、年間1兆8千億円の経費必要と(CNN)
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200910310010.html
※Price Tag For Requested Afghanistan Troops Could Top $500,000 A Soldier(Wibw)
http://www.wibw.com/political/headlines/67684977.html

(ハンマー)

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