LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

[熊本地震](4)危険なオスプレイを撤収させよ

2016-04-25 | 安倍政権

※[熊本地震] 安倍政権は、被災者支援に全力をあげるべき(リブ・イン・ピース☆9+25
2016年4月21日)より転載。
http://www.liveinpeace925.com/commentary/kumamoto_quake.htm

 安倍首相の関心はこの震災をどう政治利用するのかにしかありません。安倍首相は17日、突如米海兵隊の垂直離着陸機オスプレイMV22の投入を決めました。一旦は“米軍に要請するつもりはない”と記者会見しながららわずか数時間後にオスプレイ投入を発表しました。中谷防衛相は18日の参院委員会で「米側から協力の申し出があった」と答弁していましたが、米軍の「星条旗」紙が、日本政府が早くも16日に米国務省に震災支援を要請したと報じています。地震直後からオスプレイ投入を要請しながらそれを隠し、米軍の返事がきたとたんに米軍の要望であるかのように発表したのはあきらかです。
※US military prepares to aid Japan after massive earthquakes(Stars and Stripes )
http://www.stripes.com/news/pacific/us-military-prepares-to-aid-japan-after-massive-earthquakes-1.404892

 オスプレイは、陸上自衛隊高遊原分屯地(熊本県益城町)で物資を積み込み、着陸しやすい南阿蘇村の白水運動公園まで空輸しました。そこから先は物資を自衛隊のトラックに積み替えて運びました。飛んだ距離はわずか27キロ。オスプレイは速度や航続距離でヘリコプターより有利といいますが、そのようなことは全く問題にならない距離でした。当然飛行機モードで滑走するような土地もありません。そもそもオスプレイは戦闘員輸送用であり、積載できる物資量が極端に少ないことは常識です。オスプレイよりも格段にたくさんの物資を積めるヘリ「CH-47J」が70機もあります。オスプレイの専門家で米国防総省の国防分析研究所のレックス・リボロ元主任分析官は“CH47を豊富に投入できる体制にありながら、なぜMV22を使う必要があったのか”と疑問を投げかけ「オスプレイを認知してもらう機会だったのではないか」と批判しています。
※被災地でオスプレイPR? 米専門家「理解に苦しむ」「自衛隊ヘリが適当」(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=164513

 目的はとにかくオスプレイを使って馴れさせること。「オスプレイが役に立つ」という実績も無理矢理にでもつくり、在日米軍を受け入れさせるとともに、自衛隊が導入するオスプレイの佐賀空港配備に道をつけるための、パフォーマンスでしかないことは明らかです。しかし、オスプレイの墜落事故は多発し、離着陸時に激しい熱風と爆音を発するきわめて危険な兵器です。
※シリーズ:オスプレイ固有の根本的な危険性(その三) 実証されたことがないオスプレイの「高性能」(リブ・イン・ピース☆9+25)
http://www.liveinpeace925.com/us_base/series_osprey3.htm
※オスプレイ高重量で墜落リスク モード転換時 急激降下(琉球新報)
http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-194178.html
※[オスプレイ配備を許すな(27)]本当はそんなに積めない、飛べない(リブ・イン・ピース☆9+25)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/da50a6cf5471c74d80719464e692b9ac   
 一連の記事で、転換モードを使用した場合、積載量が多いと失速・墜落する危険があるため「最大積載量」を積むことは事実上不可能であることが指摘されている。オスプレイはヘリコプターとしてのみ使うにしては機体自身が異常に重く非効率で、今回の活動ももっぱら物資輸送のパフォーマンスでしかない。 

 自衛隊と米軍は18日、熊本市の陸自西部方面総監部に、物資輸送の割り振りをする「日米共同調整所」を設置しました。これは軍事物資輸送を想定した、被災地を訓練場とする日米の軍事演習に他なりません。あまりにも被災者を愚弄するものです。
※米軍オスプレイ、初の災害対応 実績づくりに疑問の声も(朝日新聞 動画)
http://www.asahi.com/articles/ASJ4L5Q4YJ4LUTFK00G.html
報道された「物資輸送」の映像を見ると、自衛隊員がオスプレイから荷物を抱えて目的地に走っていくなど、単なる「配達員」ではなく、日米共同で軍事物資の輸送訓練をしていることがわかる。

(ハンマー)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。