※[熊本地震] 安倍政権は、被災者支援に全力をあげるべき(リブ・イン・ピース☆9+25
2016年4月21日)より転載。
http://www.liveinpeace925.com/commentary/kumamoto_quake.htm
安倍政権は地震や被害の状況を全く把握できず、支援を先延ばししただけです。翌15日には「全避難者の屋内避難」を指示しました。今回の群発地震の特徴や被災者の状況を全く無視した無責任な指示です。熊本県知事は建物倒壊を恐れる「避難者の気持ちを分かっていない」と批判しました。
すなわちこの時点で、今回の地震発生がこれまでの経験で推しはかれないものであることが、熊本県の住民には認識されていたのです。
※知事「現場分かってない」…「屋内避難」に反発(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160416/k00/00m/040/150000c
実際、14日の地震によって一旦屋外待避した避難者が15日になって自宅に戻り16日未明の地震によって家屋が倒壊したことで被害が拡大しました。安倍政権の全く現場を知らない、危機感が欠落した言動や指示が被災地の被害を増幅し、犠牲者を拡大しているのは間違いありません。
21日 午後6時半時点で、死者48人、関連死10人、安否不明2人、重軽傷1159人、 避難9万242人、損壊1万678棟という甚大な被害です。
信じがたいことに安倍政権はいまだに一連の地震と被害について「激甚災害指定」を行っていません。15日に熊本県知事が指定を要請したにもかかわらずはねつけました。今になってようやく「来週にでも指定」との声が政府内から出始めたにすぎません。安倍首相は政治的思惑(川内稼働継続、消費税増税、衆参ダブル選挙など)から、できるだけ震災を小さく見せようとしているのではないかという見方さえ出ています。また政府の責任と予算措置を回避するためにずるずると引き延ばしているのではないかという見方もあります。それらが荒唐無稽とも言い切れないほど安倍政権が取っている対応はあまりにも遅く、異常であり、謎なのです。首相のお膝元の山口県豪雨被害(2013年7月)では発生からわずか4日後に「激甚災害指定」をしています。被害の広がりや激しさからすれば、今回の地震ははるかにそれを凌駕しています。
※熊本地震の「激甚災害指定」は遅い? 被災者支援に必要な法制度を解説(弁護士ドットコム)
https://www.bengo4.com/other/1146/n_4578/
上記の政治的思惑や熊本県の財政事情、蒲島知事との確執、3兆円と言われるオリンピック経費の捻出、そして5兆円を超える軍事費の優先等が背景にあるとすればそれは政権の都合による被災地切り捨て、被災者の放置です。許されません。すべてに優先して被災者支援が行われるべきです。
(ハンマー)