7月24日25日閉会中審査で、安倍首相は「加計学園問題」に関してさらにウソと疑惑の深みにはまりこんだ。
※24日25日閉会中審査動画
https://www.youtube.com/watch?v=6Q5F9MdWd8A
https://www.youtube.com/watch?v=7aeTSHOh7Sg
総理の意向を伝えたキーパーソンと言われる和泉洋人首相補佐官は「記憶にない」「記憶にないから言ってない」など人を見下した不誠実な態度をとり続け、柳瀬唯夫元首相秘書官は、今治市の文書に記録されている職員との面会自体を「会った記憶がない」と否定した。証拠を示さず「記録がない」「記憶がない」を連発して否定しながら、万が一証拠を突きつけられたときに「記憶違い」と言い逃れをするために言葉をあいまいにする。稲田防衛相はじめ松野文科相、菅官房長官がとり続けているやり方だ。
※「総理に代わり言う」発言、和泉補佐官「言っていない」(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASK7S3CX2K7SUTFK008.html
※加計新学部 記録ない、記憶ない…20回 逃げの答弁連発(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20170725/k00/00m/040/150000c
「総理のご意向」「官邸の最高レベル」「総理は「平成30年4月開学」とおしりを切っていた」「工期は24ヶ月」「官邸は絶対やると言っている」「総理が言えないので私が代わりに言う」など加計学園の獣医学部新設を、安倍首相がせき立てるような文書の存在は文科相の調査ですでに明らかになっている。30年来の首相の友人である加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園に安倍首相が便宜・利益供与を図ったのは明白だ。
二日間のやりとりで皆をもっとも驚かせたのは「加計学園が獣医学部申請をしたのを知ったのは2017年1月20日であった」という安倍首相の答弁だ。1月20日は事業者が加計学園に決定した日だ。これまでの首相の答弁と食い違い、「総理のご意向」など官邸・内閣府・文科相などを巻き込んだ加計学園獣医学部新設にかかわるすべてが、完全に安倍首相が知りもしないところで進行していたことになる。あり得ない。安倍首相が新たな重大なウソをついた。
※首相、加計申請「1月20日知った」 新たな焦点に浮上(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASK7S7FT7K7SUTFK01Y.html
※獣医学部新設問題 首相、従来答弁「上書き」 矛盾突かれ 参院閉会中審査(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20170726/ddm/001/100/216000c
※「加計学園の申請は1月20日まで知らなかった」(youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=1xapWWXkDEU
※民進蓮舫代表が答弁の矛盾追及 安倍首相「答弁混同はおわび」(Japan News)
https://www.youtube.com/watch?v=qusx_Oy0s5g
二日間で、さらに新たな事実も明らかになった。
□特区諮問会議で獣医学部新設を認める方針が決定される前日の11月8日に文科省が作成した文書「加計学園への伝達事項」。獣医学部新設申請がクリアできるようアドバイスしている。 松野文科相はこれまで認めてこなかったが、今回の審議で認めた。
※「加計学園への伝達事項」 文科相、助言文書認める(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201707/CK2017072502000117.html
□山本有二農水相、山本耕三地方創生相、松野文科相が加計孝太郎氏とそれぞれ面会していた事実。
「(昨年8月に)ごあいさつをいただいた。獣医学部のお話はお聞きした」(山本農水相)
「(昨年)9月6日にお会いしている。獣医学部の話はなかった」(松野文科相)
「昨年9月7日に(加計)理事長が来られ、今治市に提案して、やっていきたいという話があった」(山本地方創生相)
※3閣僚、加計理事長の訪問受ける 昨年8~9月(朝日新聞)
http://digital.asahi.com/articles/ASK7T4TR7K7TUEHF007.html
このうち山本有二農水相と山本耕三地方創生相は明確に、加計氏から獣医学部新設の話をされたと語っている。それぞれが省庁まで出向いた加計孝太郎氏と会っているのに、安倍首相だけが今年の1月20日になるまで、獣医学部申請の事実を知らされてなかったことになる。あり得ない。
(ハンマー)