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日米合同軍事演習「キーンソード」の危険(6) 対中国島嶼防衛・上陸演習で日米一体化

2010-12-31 | 日々のニュース
 日米合同軍事演習のもう一つの柱は、南西諸島での、対中国を明確に意識した島嶼防衛・上陸演習であっ。12月18日の産経新聞は、未公表の島嶼上陸演習を報道している。
※【同盟弱体化】第6部 新たな試練(上)「中国刺激する演習控えろ」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101219/plc1012190000000-n1.htm

以下がその内容だ。
・沖縄南東沖にある在日米軍の訓練区域で、合同軍事演習の期間中、日本側が公表していない訓練が行われた。
・訓練には米海軍強襲揚陸艦エセックスを中心とした第7遠征打撃群(ESG)が集結した。
・防衛省幹部によると「演習目的は島嶼防衛・奪還作戦での『戦い方』を検証することだった」
・ESGは通常、上陸部隊の先兵となる海兵隊を運ぶ揚陸艦3隻と護衛する水上艦艇3隻、攻撃型原潜1隻で構成する水陸両用作戦の艦隊編成である。
・佐世保基地を母港とするエセックスには、同じ佐世保に司令部を置く海上自衛隊の第2護衛隊の隊員13人が連絡調整員として乗り込んだ。海自は揚陸艦のガード役として同隊の4隻の護衛艦を投入した。
・実弾射撃を含むシナリオが進展するたび、連絡調整員は米側と連携を確認し合った。
・米海軍幹部は「文字どおり肩を並べて取り組んだ」と語った。自衛隊幹部も「米海軍はESGの一部に海自を組み込んだ運用を見据えている」と呼応した。
・同時期に、大分県・日出生台演習場で、陸上自衛隊で島嶼防衛を主な任務とする「西部方面普通科連隊」が実動演習を行った。

 産経新聞によると、中国を刺激しないために、公表を控えたという。逆に言えば、露骨な領土奪取演習であって、中国の怒りを買うのが不可避と言うことだ。 

海上自衛隊の護衛艦4隻が揚陸艦のガード役として投入されている。自衛官がエセックスに乗り込み、実弾射撃に加わっている。自衛隊だけでなく、米海兵隊が島嶼防衛演習を行い、それを自衛隊が護衛している。日出生台では陸上自衛隊が同時に実働演習を行っている。沖縄ではPAC3のミサイル防衛訓練を行う。
 別の報道では、南西諸島で空中戦を繰り広げる戦闘機の発着基地であるジョージワシントンの航行を自衛隊の護衛艦が護衛している。ジョージワシントンには自衛隊のヘリコプターが離発着している。

 日米の陸海空一体となった対中国島嶼作戦演習であった。自衛隊幹部の言葉「米海軍はESGの一部に海自を組み込んだ運用を見据えている」は、米の世界戦略とアジア戦略に、対中国戦略に深く組み込まれていっていることを物語っている。

(ハンマー)

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