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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

［斬！自民党改憲草案（その５）］９７条　人類の多年にわたる自由獲得の努力を否定

2013-05-11 | シリーズ［斬！自民党改憲草案］

現行憲法
第九十七条　この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
↓
自民党改憲草案
全文削除

　この条文で述べられている「人類の多年にわたる自由獲得の努力」とは、つまりは、人々の自由を抑圧してきた権力者との闘いということである。それはしばしば命がけの行為であった。この短い文言の中には、過去から現在、そして未来に託された世界中の人々の思いが込められている。
　自民党改憲草案では、これをばっさりと削除している。「Q＆A」でも、なぜこの条文を削除するかという解説は一言もない。彼らにとって一番嫌な条文なのかもしれない。（鈴）


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