LiveInPeace☆9+25

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[シリア]化学兵器を使用したのは政府軍ではなく反政府軍?の新情報

2013-09-02 | オバマの「対テロ戦争」

 シリアで化学兵器を使用したのは政府軍ではなく、反政府軍であったという情報が新たに世界を駆けめぐっている。記事は、反政府勢力がAP通信の女性記者に語った内容として報じられた。サウジアラビアやカタールなど周辺の反動王政国家から化学兵器を供給された反政府軍が使った可能性は従来から指摘されていたが、ここに来てあらためて、シリア政府が使用したという情報のいかがわしさがクローズアップされている。
※「シリア政府によるサリン使用」報道は情報操作か(リブインピース)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/dc7abfaa73a09056c1522191cac5da88

 オバマ大統領がシリア攻撃を先延ばしし、9月9日以降の米議会での事前承認を求める考えを示したのも、米の報告書にもかかわらず「国際世論」が“シリア政府による化学兵器使用”の信憑性を疑っているからにほかならない。だが、オバマ大統領はあくまでシリア攻撃を強行する姿勢を変えていない。無法なシリア攻撃反対の声をさらに強めよう。

以下翻訳文を掲載
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反乱軍は化学兵器の責任を認める
~戦闘員たちは、サウジが提供した化学兵器の処置を誤って事故を引き起こしたとAPの記者に告げている
※Rebels Admit Responsibility for Chemical Weapons Attack
~Militants tell AP reporter they mishandled Saudi-supplied chemical weapons, causing accident
http://www.infowars.com/rebels-admit-responsibility-for-chemical-weapons-attack

ポール・ジョセフ・ワトソン
Infowars.com
2013年8月30日

 ダマスカス郊外のゴウタにいるシリアの反政府勢力は、AP通信特派員デイル・ガヴラクに、欧米列強がバシャール・アル・アサドの勢力のせいにしている先週の化学兵器の事件について責任があり、サウジアラビアによって反政府勢力に提供された化学兵器の処置を彼らが誤ったことによって事故が起こったことを認めた。
 「医師、ゴウタの住民、反政府軍兵士、その家族...など数多くのインタビューによると、その多くは、特定の反政府軍がサウジ情報将校バンダル・ビン・スルタン王子を介して化学兵器を受け取り、(致命的な)ガス攻撃を行うのに責任があったと信じている」と ガヴラクは書いている。
※EXCLUSIVE: Syrians In Ghouta Claim Saudi-Supplied Rebels Behind Chemical Attack
http://www.mintpressnews.com/witnesses-of-gas-attack-say-saudis-supplied-rebels-with-chemical-weapons/168135/

 反政府軍は、ガヴラクに、彼らが適切に化学兵器を処理する方法について訓練を受けていなかったことを話し、それが何であるかを教えられてさえいなかったと語った。その兵器は当初はアルカイダ分派のジャブハット・アル・ヌスラに与えられることになっていたようである。
「我々は、これらの武器について非常に好奇心旺盛だった。そして不運なことに、戦闘員の一部がこの兵器を不適切に扱い爆発させてしまった」と‘J’という名前の戦闘員はガヴラクに語った。
 彼の主張は、 'K'という名前の別の女性戦闘員によっても繰り返された。彼女はガヴラクにこう語った。「彼らは私たちにこれらの兵器が何であり、どうやって使うのか教えてくれませんでした。私たちはそれらが化学兵器であったことを知りませんでした。私たちはそれらが化学兵器だとは想像もしませんでした。」
 ある反政府派戦闘員の父親アブ・アブデル・モネイムもガヴラクにこう語った。「私の息子は二週間前に、私が兵器だと思ったものを運ぶよう頼みに来た。それは彼が運ぶよう頼まれていたものである」と。それらは「管のような構造」を持ち、別のものは「巨大なガスボンベ」のようであったという。その父親は武器を提供したサウジの戦闘員の名前をアブ・アイェシャと呼んだ。
 アブデル・モネイムによれば、その兵器はトンネル内で爆発し、12人の反政府軍兵士を殺した。
「インタビューを受けた12人以上の反政府勢力戦闘員が、彼らの給与はサウジ政府から来ていると語った」とガヴラクは書いている。
 この話が正確ならば、これは、アサドが化学兵器攻撃の背後にいるという「否定できない」正当性にもとづいて米国がシリアを急いで攻撃しようとすることを完全にくじくことができるだろう。デイル・ガヴラクの信用性は非常に強いものである。二十年もの間AP通信の中東特派員であり、またナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)のために働き、BBCニュースのために記事を書いてきた。
 この記事が元々掲載されたウェブサイトであるミント・プレス(それは記事が注目を集めて巨大な通信量の結果として現在ダウンしている)は、ミネソタ州を拠点とする合法的なメディア組織である。ミネソタ・ポストが昨年紹介したことがある。
 事ある毎に熱心に支持してきた反政府勢力に化学兵器を提供するというサウジアラビアの疑われている役割からすれば、次のような暴露が今週初めに示されたのも驚きではない。ロシアがシリア大統領への支持を放棄しない限り来年のソチ冬季オリンピックでテロ攻撃をおこなうと、サウジがロシアを脅しているという暴露である。
 伝えられるところによると、サウジのバンダル王子は、「私は来年の冬季オリンピックを保護するために保証を与えることができます。オリンピックのゲームのセキュリティを脅かすチェチェングループは私達によってコントロールされております」と、ウラジミル・プーチンに語ったという。
※Saudis offer Russia secret oil deal if it drops Syria”
http://www.telegraph.co.uk/finance/newsbysector/energy/oilandgas/10266957/Saudis-offer-Russia-secret-oil-deal-if-it-drops-Syria.html

 オバマ政権は、アメリカの当局者がアサド大統領とその攻撃を直接結ぶ「決定的証拠」が存在しないことをニューヨーク・タイムズ紙に認めたにもかかわらず、調査結果がアサド政府軍が先週の攻撃の背後にいるということを証明する情報を提示する用意を整えている。
 米国の諜報当局者はまたAP通信に、アサドが非難にあたいするということを証明する情報は「スラムダンク(強烈に打ちのめすもの)ではない」と語った。
 我々が今週初めに報告したように、傍受された情報が明らかにしているのは、シリア国防省がシリアの化学兵器部に、攻撃の数時間後に「パニックになった」電話をかけて回答を要求しており、これはアサド軍による命令ではなかったことを示唆しているということである。

追加情報:AP通信は私達に連絡を取ってきて、デイブ・ガヴラクがAPの特派員であるが、その記事はAP通信の下で公開されたものではないと確認した。我々は、それがAP通信の記事だとは主張していない。我々は単にガヴラクが信頼できる情報源であることを強調するために、その資格を示しただけである。ガヴラクはAPの特派員であるというだけでなく、PBS、BBC、Salon.com などのためにも書いている。
記事投稿日時:2013年8月30日(金曜日)午後1時
(訳:鈴)

以下にガヴラク氏がインタビューに答える動画が掲載されている
※Dale Gavlak is a credible reporter
http://the-tap.blogspot.jp/2013/08/dale-gavlak-is-credible-reporter.html

(ハンマー)


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