6月12日「焼肉ドラゴン」という舞台のテレビを観た。
これは2008年に賞を独占したという舞台らしい。
戦前に朝鮮から強制連行された在日朝鮮人一家の1970年頃を描いていた。
戦後(?)、炭鉱が閉鎖され働く場を失う在日は、日雇いや下請けという、最下層の労働者として扱われていた。
働く場を求めて伊丹空港(?)の近くに在日の集まる集落ができた。そこは、元軍の基地で空き地だった。そこにしか住む場所がなかったという。飛行場から百数十メートルという場所だ。
父は、カトウさんから6万円でその土地を買って住んだのだという。
一家は「焼肉ドラゴン」という焼肉屋を営む。
その地域は、貧しくておんぼろ小屋が立ち並ぶ、ドブ臭くて、親父達は仕事からあふれ昼間から酒をあおり、おばちゃんたちは水道(井戸?)の周りでだべりまくり、子ども達も飛行機の音もやかましい、落ち着きとは無縁だ。
父も母もバツいちの子持ち、それぞれ戦後帰るはずの朝鮮の故郷も消され、余儀なく日本で住み続けなければならなかった在日。
その子ども達は、3姉妹と末っ子の長男だった。
長男は、そんな地域が大ッ嫌いだと叫ぶ。
家ではやさしい少年で慕われていたが、進学校で在日だと差別をうけたり、暴力を受けいじめられていたようだ。
ここ日本で生き抜くためには逃げたらあかんと、父の意思でそのまま通い続ける事になったが、ふと自殺した。
父は寡黙だが、母と姉妹達は口達者で、ああ言いえばこう言う!とたくましい。面白おかしく、激しく正面からぶつかりあう一家たち。
時にはシリアス、でも活気や笑いも忘れない。
朝鮮人気質もあるかもしれないが、
そんなパワーがないと生き続けられないのかもしれない。
弱肉強食の世界だと思った。
そして、一家に「立ち退き」が迫られる。
理由は、「国有地」に勝手に家を建て住んでいるからだという。
(「きたない」から…という理由もあるようだ)
…強制的に日本に連れられ、戦後は放置され、やっと見つけた住む所すら追い出されるということだ。
父は「カトウさんから6万円で買った」と怒るが、「国有地だから」と結局強制撤去される。
そして姉妹たちは、それぞれ伴侶と共に、日本で家に入ったり、北朝鮮、韓国へ帰ったり、と巣立っていく。
父と母は、リアカーを引いて、どこかへ去っていく。
最後に死んだ長男が叫ぶ。
この地域が「大好きだった!」
しかし、その地域は消されて公園になるという。
実話かどうかは知らないが、強制連行は事実だ。
社会的に弱いものは、結局消されてしまうのか?
否、だからこそ、この舞台は賞を独占したのだろう。
消されたくないという強さがあれば、どこかで残せる。
そして、それが社会を動かすのだ。と信じたい…。
私には何ができるだろうか?
せめて、がんばって生きる姿を心とを記憶に刻み、強く生きたい。
(ほいみィ)
これは2008年に賞を独占したという舞台らしい。
戦前に朝鮮から強制連行された在日朝鮮人一家の1970年頃を描いていた。
戦後(?)、炭鉱が閉鎖され働く場を失う在日は、日雇いや下請けという、最下層の労働者として扱われていた。
働く場を求めて伊丹空港(?)の近くに在日の集まる集落ができた。そこは、元軍の基地で空き地だった。そこにしか住む場所がなかったという。飛行場から百数十メートルという場所だ。
父は、カトウさんから6万円でその土地を買って住んだのだという。
一家は「焼肉ドラゴン」という焼肉屋を営む。
その地域は、貧しくておんぼろ小屋が立ち並ぶ、ドブ臭くて、親父達は仕事からあふれ昼間から酒をあおり、おばちゃんたちは水道(井戸?)の周りでだべりまくり、子ども達も飛行機の音もやかましい、落ち着きとは無縁だ。
父も母もバツいちの子持ち、それぞれ戦後帰るはずの朝鮮の故郷も消され、余儀なく日本で住み続けなければならなかった在日。
その子ども達は、3姉妹と末っ子の長男だった。
長男は、そんな地域が大ッ嫌いだと叫ぶ。
家ではやさしい少年で慕われていたが、進学校で在日だと差別をうけたり、暴力を受けいじめられていたようだ。
ここ日本で生き抜くためには逃げたらあかんと、父の意思でそのまま通い続ける事になったが、ふと自殺した。
父は寡黙だが、母と姉妹達は口達者で、ああ言いえばこう言う!とたくましい。面白おかしく、激しく正面からぶつかりあう一家たち。
時にはシリアス、でも活気や笑いも忘れない。
朝鮮人気質もあるかもしれないが、
そんなパワーがないと生き続けられないのかもしれない。
弱肉強食の世界だと思った。
そして、一家に「立ち退き」が迫られる。
理由は、「国有地」に勝手に家を建て住んでいるからだという。
(「きたない」から…という理由もあるようだ)
…強制的に日本に連れられ、戦後は放置され、やっと見つけた住む所すら追い出されるということだ。
父は「カトウさんから6万円で買った」と怒るが、「国有地だから」と結局強制撤去される。
そして姉妹たちは、それぞれ伴侶と共に、日本で家に入ったり、北朝鮮、韓国へ帰ったり、と巣立っていく。
父と母は、リアカーを引いて、どこかへ去っていく。
最後に死んだ長男が叫ぶ。
この地域が「大好きだった!」
しかし、その地域は消されて公園になるという。
実話かどうかは知らないが、強制連行は事実だ。
社会的に弱いものは、結局消されてしまうのか?
否、だからこそ、この舞台は賞を独占したのだろう。
消されたくないという強さがあれば、どこかで残せる。
そして、それが社会を動かすのだ。と信じたい…。
私には何ができるだろうか?
せめて、がんばって生きる姿を心とを記憶に刻み、強く生きたい。
(ほいみィ)
コメントを書いて何度も投稿したはずなのにうまくいかなくて、どこかに消えていってしまいました。でも、この前会った時、話ができて良かったです。改めて「焼肉ドラゴン」の紹介記事をよんでみました。フンイキがよくでていて、又思い出すことができました。
私はこれを観たあと、柳本のトタン屋根の集落を思い出しました。そこには今も人が住んでいましたよね。私もきっとこれは伊丹であったことだと思っているんですけど、大阪(都会)は住み続けることさえ許さなかったんですねー。立ち退きを強制する政府・行政に、反対し抗議する動きも、支援する日本人も登場してなかったですよね。
そこで、以前、伊丹マダンという行事に参加したことを思い出しました。「焼肉ドラゴン」に登場したトタン屋根の集落は押しつぶされ、人びとは追い立てられたけれど、このマダンが追い立てられた朝鮮の人達の思いを引き継いでいてほしいと思わずにいられませんでした。
1970年代、高度成長、万博に沸き立っていた大阪、その陰でこんなことが行われていたなんて・・。当時すでに大阪に住んでいたことを思い起こして、少しズキンときました。
もちろん、「ドラゴン」一家、それを取り巻く人達の“生きていく強さ”への感動はまったく同感です。
勇気づけられましたよね。
※「柳本のトタン屋根」は以下
http://www.liveinpeace925.com/action/yanagimoto_fieldwork.htm (リブ・イン・ピース☆9+25)
何度も投稿のチャレンジをありがとうございました。
私も柳本のトタン屋根を思い出しました。
今も続いている朝鮮に対するひどい仕打ち。
私たちが、在日朝鮮人を自殺にまで追い込んでいる一面を忘れないようにしたいです。
「マダン」に参加してみたいです。