小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

トマトの缶詰:栄養素・効果と効能

2006-12-16 09:15:52 | Weblog癒し日記
*カロチン・リコピンがたっぷり*

野菜や果物の缶詰は、魚貝類同様、栄養価が高い旬のとれたて野菜や熟した果物を産地ですばやく加工するので、初期食品(とれたて)の味や栄養価が生きています。缶詰にすることで野菜のシャキシャキ感や土の匂い、果物特有の芳香などが失われるマイナス面はあるものの、ビタミン・ミネラル・食物繊維は生鮮ものと、ほとんど変わりなく摂取できるので、栄養補填には力強い味方となってくれます。そして、数多くある野菜・果物の缶詰の中でも一番注目したいのがトマトの缶詰です。トマトの缶詰だけは生より栄養価がぐんと高くなっています。それは、缶詰用トマトは生食用トマトと品種が異なるためであり、しかも完熟したものが使われているためです。店頭に出回っているトマトは、まだ青いうちに収穫して追熟したものなので、完熟トマトに比べてカロチンなどのビタミン類は少なめです。「トマトが赤くなると医者が青くなる」とさえいわれるように、トマトは赤くなればなるほど栄養効果が高くなります

トマトの赤い色は天然の赤色系色素カロチンとリコピンによるもので、太陽に当たって赤くなればなるほど多くなります。缶詰は完熟したものを使うので、当然これらの成分は多く含まれます。

βーカロチンはガン抑制効果が強いことで知られていますが、リコピンはβーカロチンの2倍も抗酸化力があります。トマトはその両方を含んでいるので、さらにガン抑制作用は強くなります。また、この抗酸化作用はガンばかりでなく、脳卒中や心臓病など成人病にも効果を発揮します。

さらに、トマトは血圧降下作用があることも良く知られていますが、これは多量に含まれるビタミンCと余分な塩分を体外に排出するカリウム、血中のコレステロールを減らす食物繊維のペクチン、血管を丈夫にするルチンの相乗作用によるもので、高血圧に悩む人には日常的に是非摂ってほしい食品です。

生より栄養価が高く、ストックのきくトマト缶はとても重宝します。パスタのベースソース、煮込み料理、シチューに、そして貝類缶詰と組み合わせれば、さらに健康効果は高まりますので、どんどん利用しましょう。