あなたがた自身が
よく知っているとおり、
主の日は盗人が夜くるように来る。
[ テサロニケ人への第一の手紙 5章2節](JA1955)
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『大韓地誌』(1899年・大韓帝国最初の地理の教科書)
大韓帝国の領域は、日本海の(しかも"東海"の記述でない)
北緯33度15分から42度25分、東経124度30分から130度35分。
これによると、現在の竹島(東経131度52分)は領域から大きく外れている。
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2012年8月11日
竹島訪問/日韓の共通利益を追求せよ
韓国の李明博大統領が竹島(韓国名・独島)訪問に踏み切った。韓国大統領の竹島訪問は初めてとなる。日本の国民感情を強く傷つけるものであり、極めて遺憾だ。駐韓大使召還をも含む毅然とした対応で強い抗議の意思を表明すると同時に、日韓が運命共同体であることを再認識する必要がある。
不祥事続く李大統領
日韓双方は古地図や外交文書を根拠に竹島の領有権を主張しているが、韓国は数十人の警備部隊を駐留させて実効支配を強めている。
李大統領の訪問は竹島の実効支配を誇示し、従軍慰安婦問題への対応などで不満を強めている国民向けに対日強硬姿勢を示すものだ。レームダック(死に体)化が進む政権の求心力を高めるのが狙いであり、日本側が過剰反応する必要はない。
日本政府は1905年、竹島の島根県への編入を閣議決定した。韓国ではこれを「日本による植民地支配の先駆け」とみている。竹島問題で今回のように対日強硬姿勢を示したのは、残り任期が半年となり、その上、実兄や側近が相次いで逮捕、起訴されるなど不祥事が続いている李大統領にとって、効果的な人気取り政策であるためだ。
それに8月15日は韓国が日本の植民地支配からの解放を祝う日だ。その前に李大統領は政権浮揚のために竹島を訪問すべきだとの声は政権内部から高まっていた。従軍慰安婦問題でも韓国内では李政権への不満が高まっている。
日本政府は「慰安婦を含め、対日請求権問題は国交正常化時に解決済み」との立場だが、昨年8月に韓国の憲法裁判所が「慰安婦問題で日本と交渉努力をしないのは違憲」との判断を示した。このため李大統領も外交問題として取り上げざるを得なくなり、竹島訪問につながった。
李大統領の竹島訪問は日本の領土・主権を無視するものであり、極めて遺憾だが、冷静に対応する必要がある。
第一に、サンフランシスコ平和条約締結時に日本は「朝鮮」を放棄したが、竹島は含まれていないことを繰り返し強調することだ。7月末に発表された防衛白書に竹島が「わが国固有の領土」と記述され、日本の領有権主張は明確に示された。
第二は、竹島問題を超えた日韓の共通利益追求の姿勢が大切だ。韓国は共産主義独裁体制の北朝鮮と対峙している準戦時体制の国だ。北朝鮮や中国の軍事的冒険に備えるには米国を軸にして日米、米韓、そして日韓の軍事的、政治的提携が求められる。日韓関係の停滞や摩擦増大を喜ぶのは北朝鮮と中国だ。安全保障の見地から日韓関係を見直し、その中で竹島問題の解決を探求すべきだ。
それにしても、竹島問題で日韓関係がこのようにぎくしゃくするのはなぜか。過去の不幸な歴史からきた国民感情のもつれもさることながら、こういう時に日韓のパイプを機能させるための人材が不可欠だ。
自由主義国として連携を
竹島問題の根本的解決には、中国や北朝鮮と対峙する日韓両国が、同じ自由主義国家として連携することが前提となる。
世界日報(韓国)日本語版2012年年8月11日