あなたがたは神に選ばれ、聖なる者とされ、
愛されているのですから、
憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、
寛容を身に着けなさい。
(『コロサイの信徒への手紙』 3章12節)
真の愛とは、どのような愛でしょうか。
真の愛の本質は、受けようという愛ではなく、
人のために、
全体のために先に与え、
“他者のため”に生きようという愛です。
与えても、
与えたということすら記憶せず、
絶えす与える愛です。
喜んで与える愛です。
母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、
喜びと愛の心情です。
子供が父母に孝行して喜びを感じる、
そのような犠牲的愛です。
神様の人類創造がそうであったように、
何ら見返りを期待せず、条件も付けずに与える、
絶対、唯一、不変、永遠なる愛の創造です。
真の愛は、公益性をもつ無形の秩序や、幸福の根源です。
真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、
宇宙の主人を生み出してくれる愛です。
真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。
したがって、真の愛で結ばれると、
永遠に一緒にいてもただうれしく、
宇宙はもちろん神様までも引っ張ればついてくる愛です。
堕落の末裔(まつえい)である人間がつくった、
国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、
永遠に終わらせ得る力が、真の愛の価値です。
したがって、天国に入るのに絶対に必要な条件が、
正に「他者のために生きる人生」、
すなわち真の愛の人生なのです。