
そのころ、エルサレムで
神殿奉献記念祭が行われた。
冬であった。
「ヨハネによる福音書」/ 10章 22節
新約聖書 新共同訳
愛は身近な人―家族―を
気づかうところに始まります。
私たちの夫、妻、子供たち、
または親たちが、
一緒に住んでいながら、
十分に愛されていないと感じ、
孤独な生活をしているのではないかと
反省してみましょう。
そのことに
気づいているのでしょうか?。
年老いた人々は今日、
どこにいるのでしょう?
介護施設
(あればの話ですが)の中です。
なぜ?
それは彼らが邪魔だから、
厄介者だから、そして……。
マザーテレサ
(マザーテレサ『愛と祈りのことば』より)
★外国人児童の教育支えて35年
「信愛塾」記念式典
【神奈川】
◆東京新聞2013年12月1日

▲手をつないで合唱する信愛塾の児童、
生徒ら=横浜市中区で 写真
横浜市内などに住む外国人児童、生徒の学習支援や生活相談に取り組むNPO法人「在日外国人教育生活相談センター・信愛塾」が三十日、設立三十五周年の記念式典を横浜市中区で開いた。
信愛塾は一九七八年十月、同市内に住む在日韓国人の教育支援を目的に、教会の牧師らが開設。現在は中国やフィリピン、インドネシアなど十二カ国の児童、生徒ら約百人が登録し、放課後の日本語学習や各教科の補習を受けている。経済事情が苦しい保護者の生活相談にも乗る。生徒や保護者から料金は取らず、活動費は支援者のカンパを中心にまかなっている。
信愛塾出身で、今は塾の子どもたちに勉強を教えている大学三年生の朱晨亮(しゅしんりょう)さんは、料理人の父と暮らすため、七年前に中国・上海から来日。「まったく日本語が話せない中、いろんなことを教えてもらった」と振り返った。
あいさつした信愛塾理事長の久保新一さんは「外国人に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)など、信愛塾をめぐる状況が悪くなる中で、私たちは外国の子どもたちの教育の権利を守る」と決意を新たにした。
式典では、信愛塾の児童、生徒らが「すてきな友達」という歌を合唱。「悲しいときも仲間がいればつらくはない」と、手をつないで歌った。 (新開浩)
(東京新聞2013年12月1日)

★澪標 ―みおつくし―
ゴスペルパワー(愛の力)
末次尚子
社会福祉法人身体障害者
自立協会、介護士

◆大阪日日新聞 2013年12月10日
クリスマスが近づいてきました。街にはクリスマスソングが流れ、イルミネーションがきらきらと輝いてクリスマスムード満載です。
クリスマスソングと言えば「きよしこのよる」「もろびとこぞりて」などがよく知られていますが、「Amazing Grace(アメージング・グレース)」というゴスペルソングをご存じでしょうか。日本でも“白い巨塔”で有名になった曲なのでご存じの方もいらっしゃるかと思います。
この曲が作られた由来は、イギリスの奴隷船の船長が、奴隷をいじめひどい事をしてきたにもかかわらず、嵐の中で船が転覆することなく助かりました。
この体験を神様の愛と赦(ゆる)しへの感謝の思いとして詩に綴(つづ)り、「驚くばかりの恵みなりき」アメージング・グレースが誕生したそうです。
誰もが罪だと知りながら、または知らずして日々罪を犯してしまう弱い一面を持っています。神様はそんな私たちの罪を赦し、あるがままを愛していてくださること。イエスキリストが暗闇を照らす光としてこの世に誕生された「GOOD NEWS(良い知らせ、福音)」を歌にしたものがゴスペルソングの由来です。
そういう意味では、おなじみのクリスマスソングもゴスペルソングと言えるでしょう。
しかし、残念なことに私にはクリスマスにあまり楽しい思い出がありません。人生で最もつらく悲しかった時がクリスマスだったからです。街中がクリスマスで賑(にぎ)わっているとき、私は教会で「神様助けてください! 今、耐えられないほどつらいですが、神様が大きな祝福を下さることを信じています!」と泣きながら叫んでいました。
そのとき不思議と胸が温かくなり、心の中に安らぎが広がった感覚を今もはっきり覚えています。
それから何年か後、暗闇の中での崖っぷち人生に一筋の光が差しました。
あるテレビ番組で見た日本を代表するゴスペルシンガー、ジェイ公山さんとの出会いです。悲しみも悩みも吹き飛ばすほどのパワフルな歌声に神様の愛を強く感じ、胸が熱くなりました。それは何年か前、十字架の前で体験した忘れられない感動とかさなりました。
気が付くと「一緒にゴスペルを歌いませんか?」とリーダーのジェイさんが掛けてくださったお言葉に、われを忘れてクワイヤーの中に飛び込んでいました。
神様の恵みです。
そして今日までいろいろな試練をゴスペルソングの歌詞をかみしめ、心から喜んで歌うことで励まされ続けています。
ときどき人前で歌うことが苦手な自分が歌っていてもいいの?と自問自答はありますが、今まで体験した神様の愛と励まし、癒やしと救いの良き知らせをひとりでも多くの方々に伝えたい思いで歌っています。
今年のクリスマス。愛のパワー溢(あふ)れるゴスペルソングがあなたの心の暗闇に光をともし憩うひとときとなりますように。神様が全ての生命を慈しまれていることに感謝を込めて。
(すえつぐ・なおこ 大阪市都島区)
(大阪日日新聞 2013年12月10日)
◆詩編/ 74編 17節
あなたは、地の境をことごとく
定められました。
夏と冬を造られたのもあなたです。
【今日の御言葉】