3月11日の大震災の後、
私に何が出来るのだろうかと
ずっと、思っていた頃のことです。
被災地で苦しんでいる人達のために
直接お役に立てそうなことができず
自分に何ができるのだろうと想っていました。
そんな中、今回の大震災で被害にあった方と同じように、
先が見えなくて、苦しんでもがいている人が
世の中には沢山いる・・いろんな理由で・・
自分に経験があり、良くない思いさえも、共感し
心から、大丈夫だよ
って、声をかけられることは
壮絶な介護生活の苦しんでいる方へのラブコールじゃないかと
思ったのです。
私は、自分自身の体験で、
大きなものを、大事な大事なことを、
いっぱい学ばせていただいた介護という経験を通して
どんなにがんばっても、もがいても、先が見えず、苦しい日々を
送っている方に、遭遇したとき、
ラブコールを送らせていただく!
それを今の仕事の中に取り入れていこうと思ったのでした。
今までもしていなかったわけではなかったけれど、
私がさせていただくケアに、設けた想いでした。
不思議と、それまで、
距離を置きたかった過去で、
自分がもがいてしまった「介護」経験と気持ちを
ずいぶん経った今なら、自分と同じ境遇で
もし苦しんでいる方がいらしたら、トリートメント中、
おもいいっきり共感し
それでほんの少しでも、心が晴れて元の場所に帰られるのならと、
前を向き始めたころのことでした。
そんなある日、
数か月前に、壮絶な介護で、心身ともに
お疲れになったお客様のトリートメントをさせていただく機会がありました。
お話の内容が、あまりに自分のにそっくりで、
どうしようもなく苦い想い出が、よみがえり、
まだまだだ・・・私・・・と思い知ったトリートメントでした。
だけど、そのお母様との介護のお話の中で
しっかりとしたすばらしい愛を感じ、
私の心も癒される素敵な時間を過ごさせていただいたのですね。
辛いけど、だけど愛のある苦しみでした。
今週、その方の娘さんが現れて
ありがたい言葉を頂戴しました。
まさか、あの時のお客様が
常連様のお母様だったとは・・知りませんでした。
周囲には、話したくても話せないこと、沢山話せて
そして、共感してくれたことが、
とても良かったみたいだと言ってくださりました。
(お礼など言われることなど、私は何もしていないのです。)
とても優しいステキな娘さんです。
いつか、気の張っているお母様がどんと疲れてしまったときには
その時は、私が支えようと思うとおっしゃっていました。
本当に素敵な家族愛だと思いました。
もしも、これを読み、もしも
なるようにしかならない、なるようになる・・・
そんなこと言われても、
しっくりこず、余計に辛くなってしまう境地に立ってしまっている方がいらしたら、
たった一人ぼっちで、抱え込まないで欲しいのです。
大丈夫!だから!!
ムリをしすぎず、だれかにこぼすといいんですね
がんばっているご自分を、ぎゅ~っと抱きしめてあげましょっ