をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

PARIS  (映画)

2008年11月16日 | 映画
映画「PARIS

しばらくベルギー~オランダを北上してきました。
旅の報告はまた後日として、今日は「PARIS」をご紹介します。

まさにこの題名のとおり、今のパリの様子や市井に生きる様々な人々の人間模様を描いています。
主人公はムーランルージュの花形男性ダンサーながら、気づいた時は遅く、心臓移植しなければ余命いくばくもないと宣告された若い男性。そして、彼を心配し世話を焼く、市役所で公的扶助の仕事をしている姉。
この2人を軸に、市場で働く労働者と元妻、大学教授と若く美しい生徒、アラブ系女性と厳しい女性経営者、ムーランルージュのダンサー仲間などの出会いや別れ、生活を重ねていく群像劇です。

主人公の限られた生だけでなく、不慮の事故や若者の無軌道な生き方、老いらくの恋…などを通じて、生きていくことの素晴らしさをじわじわと感じさせます。

主演はロマン・デュリスジュリエット・ビノシュ。デュリスは回想で入るムーラン・ルージュで踊る姿が華々しく、ビノシュは公務員で冴えない中年女くささを上手に表現しています。


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