文さんの終幕が近づきつつある。
(このブログでは、文在寅を大統領と呼ばず、文さんと称する)
5月9日午後6時を前後して
文さんは青瓦台を離れ、肩書は「前大統領」になる。
翌10日0時から尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領時代が開かれる。
「共に民主党」政権から「国民の力」政権への移行。
5年ぶりの政権交代。
革新系から保守系への回帰。
ただ、国会は「共に民主党」が支配しているから、
ねじれ現象で尹政権は政局運営に苦労するだろう。
次の総選挙で、ねじれを解消するまで続く。
文政権の5年間は何だったろう、
と考えると、功績が浮かばない。
当初、「南北統一」の夢で
国民に希望を与えたが、その夢も雲散霧消してしまった。
板門店における金正恩との劇的対面までは、
ついに半島が変わるか、と期待されたが、
それに続く米朝会談の失敗で、
半島情勢は元の木阿弥。
いや、より悪くなった。
結果として、金正恩のミサイル開発に
時間を与えてしまっただけだった。
すり寄って来る文さんに対して、
金正恩がどうしてあれほど冷たくしたのかは謎だが、
とにかく、文さんの時代には、南北融和は進まなかった。
統一の夢を与えて当選したのだから、
約束違反だと言わざるを得ない。
国政的にも、最低賃金の引き上げで
中小企業を疲弊させ、
マンション価格の高騰には、
何の対策をほどこすことを出来なかった
若年層の失業率を上げ、
若者から希望を奪った。
そして、日韓関係を回復不能にまで悪化させた。
「慰安婦問題」「徴用工問題」をぶり返し、
間違った最高裁判決に対して何の手を打つことも出来ず、放置した。
その上、「慰安婦合意」を実質無効にして、
国と国の合意を破る国家、
という烙印を押された。
「庶民派大統領」の標榜は嘘ばかりで、
記者会見はせず、
身内ばかり登用して、
その政策を誤らせた。
土地を高く転売して、利益を貪った。
5年間の「功績」を上げようとしても、何一つ出てこない。
ネットで「文在寅の業績」で検索しても、
「一致する記事は見つかりませんでした」と出る有り様だ。
そして、最後の最後に、
検察骨抜きの法案の強行突破。
これも、大統領退任後の逮捕劇への予防としか見えず、
「文在寅保護法」と揶揄されている始末。
民主主義国家として大切な「三権分立」までも
侵す法案は、文さんの「最後っ屁」と言われるだろう。
何から何まで、
韓国を後退させたとしか見えず、
無為の5年間としか見えないのだが、
それでも、今でも40%の支持率があるという不思議。
文在寅をつけあがらせたのは、
韓国国民ではないか。
先のテレビ局とのインタビューでは、
様々自分の功績を挙げて、
自画自賛を繰り返した。
いや、自画自賛を超え「牽強付会」と言うのがふさわしい。
その上、「韓国政府の立場は一貫しているが、
日本がどんどん右傾化した」
から日韓関係が悪化したとまで責任転嫁した。
この間、一方的に韓国側が日本に攻撃を仕掛けた結果だというのに。
本当に、この人は恥知らずだ。
私は、前の朴大統領を「史上最低の大統領」と呼び、
文さんを「史上最悪の大統領」と呼んだが、
本当にそうなってしまった。
ともあれ、10日からは韓国は新しい夜明けを迎える。
それで何が変わるか。
国を挙げて「反日教育」をしているのだから、
何も変わらないような気もする。
とにかく、70年以上も前のことにいつまでも拘る体質、
というか、「国民性」が変わらないと、
日韓関係は何も変わらないだろう。
文在寅という、不思議な政治家を生んだのが
誰のせいなのか、
それが問われる時が、やがて来る。
「悪夢のような民主党尾は政権」と
どなたかが言っただ、
「悪夢のような文政権」が
あと4日で終わる。