空飛ぶ自由人・2

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今年の重大ニュース

2024年12月30日 23時00分00秒 | 様々な話題

2024年も、明日で終わり。
毎年言っていますが、
早い。早すぎる。
この間、暑い、暑いと言っていたのに。
あっという間に、冬。
そして、年末。
年々、時の過ぎるのが早くなります。

では、恒例の今年の重大ニュース
出典は、読売新聞の読者アンケートから。

まず、国内の重大ニュース。

1位 
石川・能登で震度7、津波被害

2位 
大谷翔平、米大リーグ初「50‐50」

3位 
パリ五輪、日本は海外最多メダル45個

4位 
日本銀行、20年ぶりに新紙幣発行

5位 
闇バイト強盗相次ぐ

6位 
衆院選で与党過半数割れ 

7位 
自民党総裁に石破氏、首相に就任

8位 
日航機と海保機が羽田で衝突、炎上

9位 
ノーベル平和賞に被団協

10位 
「紅麹」サプリで健康被害、自主回収


11位 
猛暑、夏の平均気温が過去最高タイ

12位 
円安、34年ぶり1ドル160円台

13位 
日経平均株価がバブル期超え

14位 
内部告発問題で失職の兵庫県知事が再選

15位 
「南海トラフ地震臨時情報」初発表

16位 
静岡地裁、袴田巌さんに再審無罪

17位 
自民、派閥の政治資金問題で39人処分

18位 
能登半島地震の被災地で記録的大雨

19位 
漫画家の鳥山明さん死去

20位 
岸田首相が退陣表明


21位 
日本の探査機、月に初着陸

22位 
政治資金問題で安倍派議員逮捕

23位 
DeNA26年ぶり日本一

24位 
日銀、マイナス金利解除

25位 
北陸新幹線、金沢―敦賀間延伸開業

26位 
世界的指揮者の小沢征爾さん死去

27位 
俳優の西田敏行さん死去

28位 
名目GDP、世界4位に転落

29位 
「佐渡島の金山」が世界文化遺産に

30位 
H3ロケット打ち上げ成功

                                        続いて、海外の重大ニュース。

1位 
米大統領選、トランプ氏が勝利

2位 
トランプ氏狙った暗殺未遂事件

3位 
大谷翔平の通訳を球団が解雇 

4位 
中国で日本人児童が刺殺される

5位 
台湾でM7・7の地震 

6位 
北朝鮮軍部隊のロシアでの戦闘を確認 

7位 
ガザ戦闘1年、死者4万1000人超 

8位 
露大統領選でプーチン氏通算5選 

9位 
スウェーデンのNATO加盟決定 

10位 
ウクライナ軍、露西部に越境攻撃 


11位 
イラン、イスラエルを初の直接攻撃 

12位 
金正恩氏、韓国との平和統一を放棄 

13位 
イスラエル、レバノンに地上侵攻 

14位 
ロシアの反政権運動指導者が死亡 

15位 
トランプ前米大統領に有罪評決 

16位 
台湾総統選、頼清徳氏が初当選 

17位 
イスラエル、ハマス最高幹部を殺害 

18位 
仏俳優アラン・ドロンさん死去 

19位 
英国で14年ぶりに労働党政権 

20位 
米企業の無人船、月面着陸成功 


21位 
モスクワ郊外のコンサート会場で銃乱射

22位 
米金利、4年半ぶりに利下げ

23位 
チャールズ英国王のがん公表

24位 
中国、月の裏側で試料採取

25位 
中国、台湾周辺で合同軍事演習

26位 
ノーベル物理学賞に「AIのゴッドファーザー」ら

27位 
G7、ウクライナ支援へ露凍結資産活用で基本合意

28位 
ノーベル文学賞に韓国女性作家

29位 
中国、太平洋にICBM発射

30位 
米英軍、イエメン反政府勢力の軍事拠点を攻撃

 


映画『型破りな教室』

2024年12月29日 23時00分00秒 | オペラ関係

[映画紹介]

メキシコ。
麻薬と殺人が日常と化した
アメリカ国境近くの 町・マタモロスの小学校。
子供たちは犯罪と隣り合わせの環境で育ち、
教育設備は不足し、
意欲のない教員ばかりで、
学力は国内最底辺。
6年生の半数以上が卒業を危ぶまれている。

そこへ、出産のため辞職した6年生の担任の代役として、
地元出身のセルヒオ・フアレス・コレアが赴任してくる。
新任教師のフアレス先生は、
生徒の好奇心を尊重する
型破りな授業を始め、
子供たちは探求する喜びを知っていく。

昔のままの教育方針に固執する教育委員会は、
ファレスのやり方に難癖を付ける。
しかし、全国統一学力テストの成績は良好となり、
そのうち10人は全国上位0.1%のトップクラスに食い込む・・・

2011年に起きた実話だという。
あの教育方針で、どうかと思うかもしれないが、
実話の重さは大きい。

子供たちの劣悪な環境も描かれる。
犯罪に手を染める兄に悩む少年。
乳飲み子の妹たちの世話に明け暮れる子供。
廃品回収業の父を助ける優秀な女子。
このパロマ・ノヨラという子は実在の人物で、
図書館を訪れた生徒を哲学書コーナーに案内する役で、
本人が出演している。

ファレスの教室で、
未来を望むことのなかった子供たちが、
可能性や夢に出会い、
瞳がきらきら輝きだす
比重の計算で、人間の体積を求める方法を
自分たちで発見する。
クズ金属の買い取り価格をごまかされるのを、
パロマが、暗算で正しい価格を提示する場面もある。

国家の重要な使命の一つは、
子供に対する教育だが、
ともすれば、型どおりの教育になりがち。
その方向に一つの光明をもたらす作品。

メキシコで300万人を動員し、
2023年No.1のヒット、
かつ、メキシコで歴代の興行成績1位を記録。
アメリカでも限定公開かつスペイン語作品にも関わらず
初登場5位の快挙をとげ、絶賛の嵐を受けた。
サンダンス映画祭で映画祭観客賞を受賞。

監督・脚本は、クリストファー・ザラ
この人、ケニア出身だという。
現在はグアテマラ在住。
長編2作目。
フアレスを演ずるのは、
「コーダ あいのうた」(2021)で合唱部の顧問を演じた
コメディアンのエウヘニオ・デルベス
本作でメキシコ映画ジャーナリスト賞の作品賞&最優秀男優賞を受賞した。
校長先生役のダニエル・ハダッドも味のある演技。
子供たちも達者。

5段階評価の「4」

ヒューマントラストシネマ有楽町他で上映中。

 


渋谷スカイ

2024年12月28日 23時00分00秒 | 名所めぐり

今年最後の「名所めぐり」は、
渋谷スカイ(SHIBUYA SKY)です。

この超高層ビル、渋谷スクランブルスクエアの屋上にあります。

渋谷スクランブルスクエアは、
東急東横線渋谷駅及び東急百貨店東横店東館跡地の
再開発計画で作られた建物。
2019年(令和元年)11月1日に開業。
高さは229m
低層階から中層階は大規模商業施設、
高層階はハイグレードオフィス、
最上階に「SHIBUYA SKY 」。

渋谷スカイへの入口は14階にあります。

急行レベーターで行くのが便利。

14階で、ここに並びます。

入場料は当日2500円、ネット予約で2200円

予約時間は20分刻み。

エレベーターの乗り場。


天面の鏡や床面の反射板を使って、
空間が少し歪んで見える構造になっており、
来場者の意識を日常から非日常に導く演出となっています。

このエレベーターに乗って、45階へ。


分速360m。あっという間です。

天井全面にはディスプレイと音響システムがあり、
映像と音響がエレベーターの上昇・下降に連動しています。
日常から非日常への移行を体験化しているそうです。

エスカレーターで、46階へ。

46階が屋内展望回廊「SKY GALLERY 」
その上が屋上展望空間「SKY STAGE 」

安全のため、ポケットに入るカメラ、
ネックストラップのついているカメラ、
携帯電話以外の手荷物は持ち込みが禁じられており、
ロッカーに預けなくてはなりません。

まず「SKY GALLERY 」を一周。

ここからスクランブル交差点を見た景色。

回廊のオブジェ。

飲み物とスナックを求めることができます。

ソフトクリームを食べようと思いましたが、売り切れでした。

おみやげショップ。

では、屋上へ。

このエスカレーターで
屋上展望空間「SKY STAGE 」へ。

2500平方メートルあります。

ここからの眺め。

明治神宮と代々木公園。

国立競技場。

国立体育館。

宮下パーク。

階段状のステージが。

ヘリポート。

並んでいるのは、

ここで写真を撮るため。

こんな風に。

今度は座って。

GEO COMPASS は、最も高い位置から
360度のパノラマビューを楽しめるスポット。


足元には世界地図が描かれています。

ここは、

夜になると、ドリンクを提供するらしい。

空を見上げるように寝そべることができるハンモック。

下に降ります。

昔の渋谷の写真。

夜景がきれいでしょうね。

ということで、拝借した写真を。(富士山が見えます)

 

                                       


小説『朽ちないサクラ』

2024年12月26日 23時00分00秒 | 書籍関係

[書籍紹介]

柚月裕子による警察小説
徳間書店の雑誌「読楽」に連載後、
2015年に単行本化。
2018年に文庫化、
第5回徳間文庫大賞受賞。

冒頭、市民からの苦情電話に忙殺される
米崎県警・広報課の様子が描かれる。
平井中央署の生活安全課が、
女子大生の両親が提出したストーカーの被害届を、
すぐに受理せず1週間先延ばししていたところ、
女子大生がストーカーに殺されてしまったのだ。
(1999年の桶川ストーカー殺人事件を想起させる。)
それだけでも非難されるのに、
地元紙の米崎新聞が、
生活安全課が、被害届の受理を後回しにして、
慰安旅行に出かけていたことをスクープしたことから、
市民の怒りの火に油を注いでしまったのだ。
県警内では誰が慰安旅行の日程を
米崎新聞社に漏らしたのか犯人捜しをする。

県警本部で県民の苦情受付やマスコミ対応を担当する
広聴課の職員・森口泉は、
親友で米崎新聞社の県警担当記者である津村千佳から、
呼び出しを受ける。
実は泉は、千佳に慰安旅行の情報をうっかり漏らしてしまい、
そのことについて、口止めしていたのだ。
千佳は、スクープ記事のネタ元は自分ではない、
約束は守った、と頑なに否定する。
だが、泉はそれを信じることができない。
「この件には、何か裏があるような気がする」
そう告げて千佳は泉と別れた。

その1週間後、千佳は他殺死体となって発見される。
はたして千佳の訴えは本当だったのか。
彼女はなぜ亡くなったのか。
泉は警察学校の同期で、渦中の平井中央署生活安全課員の磯川俊一と共に、
千佳の死に関する調査を独自に開始する。
その調査の間に、
情報提供者と分かった百瀬美咲が自殺した。
スクープ記事を挟んだ二つの死が無関係だとは思えない。
泉は、広聴課長の富樫隆幸や
捜査一課長の梶山浩介らの協力を得て
真相に迫ろうとするが、
やがて、ある組織の存在が浮かび上がって来て・・・

普通の刑事ではなく、
事務職員が独自の捜査を展開するところが新味と言える。
背景には、警察と公安との暗闘がある。
章建てになっており、
5つの章の後の終章で、
泉の推理する真相が解明されるが、
あくまで泉の私見で、
本当のところは分からない。
ただ、いくら何でも、という推論。
中途の富樫や梶山らの描写と矛盾しないか。

だが、「孤狼の血」や「盤上の向日葵」の柚月裕子らしく、
緻密な積み重ねで読ませる。

警察内部の事情も描かれる。
たとえば、警察官は被害届が出された場合、
これを拒否することが出来ないが、
軽微な事案については、
様々な理由を作って、
被害届を出させないように仕向ける傾向がある、とか、
警察と公安は捜査協力はしない、とか。

「あなたたち刑事部の捜査員は、
すでに起きた事件の捜査を職務としていますが、
われわれ公安は違う。
われわれは、これから起きるかもしれない事件を
未然に防ぐことを職務としているんです。
すでに死んでいる人間と、
いま生きている人間。
どちらを守るべきと思われますか」

今年6月、
杉咲花の主演で映画化された。


監督は原廣利
原作の舞台は米崎県という架空の県だが、
映画版では愛知県に変更されている。

 


映画『はたらく細胞』

2024年12月25日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

人間の体内には37兆個もの細胞が存在するという。
37兆。
すごい。
卵子と精子が結合して、
細胞分裂して、そんなに増えたとは。
一細胞1円に換算しても、37兆円。
すごい価値だ。
(その換算には、あまり意味がないが。) 
皮膚や組織を作る細胞以外に、
赤血球や白血球や血小板や神経細胞など
無数の細胞たちが、
人間の健康を守るため日夜はたらいている。

その細胞たちを擬人化したのが、この話。
もちろん、原作はコミックで、
「月刊少年シリウス」(講談社)に、
2015年から2021年まで連載された、
清水茜の漫画「はたらく細胞」と


スピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」が原作。
アニメにもなった。
それを「翔んで埼玉」「テルマエ・ロマエ」の武内英樹監督が実写で映画化

高校生の漆崎日胡は、父の茂と2人暮らし。
健康的な日胡と不摂生な茂。

その現実生活の父娘の生活と
その体内で働く細胞たちを交互に描く。

特に、体中に酸素を運ぶ役割の赤血球の一人と、
侵入した細菌と闘う白血球の一人を中心に描かれる。

永野芽郁が赤血球役、
佐藤健が白血球役、


その他、T細胞やNK細胞や化膿レンサ球菌や肺炎球菌など
いろいろ登場するが、
メイクがきつくて、誰が誰やら分からない。


人間の漆崎(うるしざき)茂を阿部サダヲ
その娘・日胡(にこ)を芦田愛菜が演じ、


体内パートと現実パートが交互に描写される。

日胡が白血病になり、
それを治療するため、
体内と体外で奮闘する。
日胡は助かるが、
体内には、細胞たちの死体が死屍累々の様となる。

ピクサーの「インサイド・ヘッド」を想起するが、
脳内ホルモンの話よりも体内全体だからスケールアップ。
その表現はCGだが、
何やらテーマパークのよう。


アニメではなく、実写でやったことに
志を感ずる。
その設定に最初に乗れない観客は取り残されるだろう。
ある場面で、「ワルキューレの騎行」がかかるが、
こんな場面で自分の音楽が使われようとは、
ワーグナー先生も知らなかっただろう。

観終わると、
健康に気をつけなきゃな
という気持ちになるのは教育効果だ。
日頃、気にもしていない体内細胞、
見ることも話すことも交流することもない幾多の細胞たちが
頼まれもしないのに、
一生懸命健康維持のために働いてくれているのだ。
感謝の念を持つしかあるまい。
そして、自分という存在は
沢山の(37兆の)細胞の集合体なのだと改めて思わされる。
そう考えると、
人間の死とは、
その37兆の細胞たちが
まとめて死に至るということ。
荘厳な、生命の死。
脳に蓄積された記憶も知識も、
全て消え失せてしまう。
豊富な経験も失われ、
宇宙の中から消滅してしまう。
うわ、哲学的にもなる。

5段階評価の「3.5」

拡大上映中。