茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

七事式 -且座-   

2006-06-06 22:40:24 | 七事式
 七事式の且座(しゃざ)について。且座という言葉は、「喫茶去」・「且座喫茶」・「法華経」の中に出てくる語句で、日本仏教の根本思想にまつわる言葉ともされているそうです。

 正客が香をたき、次客が花を入れ、三客が炭手前をする。亭主は濃茶を点て、半東は亭主に薄茶を点てる。最初に役割が決まると変わることはありません。

 掲頌は、「是法住法位/このほうはほういにじゅうす」
 宇宙万物、全ての決まりは各々その位するところにとどまっている。山は高く聳え、水は流れるのが自然の道理。自然の道理に従って守るべきことはきちんと守っているのが自然の相(すがた)だという意味で、そこから茶道には点前の三要素、位置の決定・順序・動作があり、あらゆるものはそれぞれしかるべきところにあることが永遠の真理、不変だと教えているそうです。
 且座では正客、次客、三客、亭主、半東全ての人にそれぞれの役割分担が決められています。各自があるべきところ、守るべきことをきちんと守って最後まで責任を果たすことを学び取ることが大切なようです。

 実際社会にいると、自分の力以上のことをしたり、振舞ったり、様々な無理をしたり、なかなか自分の分をわきまえるということができません。そしてイライラしたり、怒ったり、がっかりしたり。。。。且座での教えを実社会でも心していれば恐れず、気持ちがぶれずに進んでいくことができる気がしました。且座を通じて、どんなところにいても、どんな役割が当たっても責任を持って果たせるように自分を鍛えなくてはいけませんね。

(参考)七事式の掲頌
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/cf8f0415f3fce4070df97ed92da8c88e

コメント (22)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« うおがし銘茶 | トップ | 人体の不思議展 »
最新の画像もっと見る

22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
深いなぁ~( ̄△ ̄+) (ゴマたん)
2006-06-07 15:49:20
夏の花月で且座の炭をさせていただきます。

それぞれの役割と責任があって、タイミングがあって、、、本当に気が抜けない花月ですね。

けれど、達成感も大きいです。

個人的には、お香をきく瞬間が大好き♪

私の先生は、「お香をきく姿は、女性が一番美しくみえる姿のひとつですからね。きれいにね」とおっしゃいます。
返信する
且座 (りんず)
2006-06-07 17:26:42
花月の中でも且座、仙遊は大好きです。

皆に役割が有り、稽古の時も「まずは且座、仙遊しましょ」と

必ずお稽古します。

個人的には伴東が好きです♪

来週は花月稽古、何をするのか当日にしかわからないけど

楽しみで待ち遠しいです。
返信する
自分の分 (ゆりかもめ)
2006-06-07 20:10:33
「自分の分をわきまえる」というのは、いかにも日本文化らしいですね。

アメリカ流でいくと、お互い自己主張して、一番能力のある人がその役割を勝ち取るということになるのでしょうか。

アメリカ的な考え方も時には必要ですが、日本文化の奥ゆかしさを大切にしたいですね。



返信する
大好きな且座♪ (ジジのママ)
2006-06-07 21:39:07
ママも且座、仙遊は大好きです♪(好きと出来るは違いますが・・・)

花月のお稽古の時は炭をつぐのにまずどちらかをお稽古しますね。

責任を持って自分の役割を果たす!

まさしく社会生活の必須条件でしょう。



家庭では・・・なかなか主婦の役割を果たせてないママですが・・・(笑)
返信する
睨め菓子 (minera)
2006-06-07 21:43:13
こんにちは

且座は先日茶道会館の茶会で初めて拝見することができました。

香をきく姿もいいですよね。

特に「睨み菓子」に心惹かれました。

その時はハッサクが現れてびっくりでした。

みなそれぞれに大きな役目があって、なるほど日常生活、社会生活に繋がってくるんですね。

いつか且座の式をやってみたいです。

返信する
( ̄△ ̄+) (m-tamago)
2006-06-07 22:28:54
ゴマたんさん、こんばんは。

夏の花月で且座の炭、頑張って下さい。



>本当に気が抜けない花月ですね。けれど、達成感も大きいです。

そうですね。私も今までは楽しいだけだったんですけど、意味を知るとなるほどなーと1回1回を大事にするようになりました。



>個人的には、お香をきく瞬間が大好き♪

お香、リラックスする一瞬ですよねー。確かに、香をきく姿は美しいかも。



返信する
且座 (m-tamago)
2006-06-07 22:33:12
りんずさん、こんばんは。



>花月の中でも且座、仙遊は大好きです。

>個人的には伴東が好きです♪

そうですね、五事式でも行うし、しっかり勉強したいですね。

半東、この間初めてさせて頂いたんですけど、すごく勉強になりました。今までは先輩がするのを見ていただけだったんですけど、やはり自分で動くと違いますね。全部道具を準備する半東をして全体が見えた気がしました。



花月稽古、いいなあ。私も花月だけのお稽古もしたいなぁ。





返信する
且座 (チャチャ)
2006-06-07 22:37:32
「どんなところにいても、どんな役割が当たっても責任を持って果たせるような自分」 でないので、いつも 次客の札をずるして、とっています。

やっぱり、私は、お茶人には、なれません。





返信する
自分の分 (m-tamago)
2006-06-07 22:40:39
ゆりかもめさん、こんばんは。

「自分の分をわきまえる」、なかなか難しいことですね。

今の時代、アピールも大事ですが、実は本当に実力がある人は自己主張しなくても周囲がほうっておかないものなのかもとも思います。

本当の勝ちは実は奥ゆかしさにある気がします。なかなかそこまでの境地にはいけるものではありませんけど。。。。





返信する
大好きな且座♪ (m-tamago)
2006-06-07 22:44:35
ジジのママさんも且座、仙遊が好きですか♪



>責任を持って自分の役割を果たす!

>家庭では・・・なかなか主婦の役割を果たせてないママですが・・・(笑)

なにをおっしゃいますやら。

奥様、なっちゃんのママ、ジジ君のママ、会社員、茶人、とバイタリティ溢れるママの顔をいつも感心して拝見しておりますよ!!



返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

七事式」カテゴリの最新記事