東京藝術大学祭の秋季茶会。
国際交流館の4階茶室で行われるとパンフレットで知りました。
はじめての東京芸術大学祭 迫力の神輿
まずは受付。
既に沢山の方が予約されていたが、無事予約がとれてホッ。
受付横には野点傘、足元には栗が飾られておりました。
秋だなあ~~。
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茶室前で暫く待機。
今回お邪魔する茶室はできたばかりのようで、隈研吾さんの建築チームによるものだとか。
待っている間からワクワク。
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時間が来て、待合に通される。
灯りと欄間が竹工芸? 優しい、きれい。
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17名ほどのお客様。
待合で「どなたかご正客をお願いします」
シーン・・・・
困った学生が、連客の中で一番年上の茶をたしなんでいらっしゃるとおぼしき方に声をかけるも、遠慮されました。
大寄せ茶会アルアル。
もう一回声をかけたらこの方がして下さるはず、それがいいと内心思っていましたが、
「一番近くでお点前もごらんになれますし、どなたか・・・・」
若い女性が手を挙げました。
正客から順次座り、席が始まりました。シンプルで清々しい茶室。
学生茶会の流れというのはどの大学も同じのようで、
懐かしい気持ちで見ていました。
まずお菓子が運ばれ、総礼で亭主が入り、柄杓を引いた辺りで、半東が席に入る。
正客がご挨拶をして、半東がお道具について説明をし、席が進んでいく
。。。はずが
不安的中で、正客さんから終始一言も言葉が発せられず。
かかるべきところで声がかからないので、亭主も半東も手が止まったりで、ソワソワ、
私も含め連客も落ち着かずに席が終わり、
正客は落ち着かない様子を察してか、緊張のあまりか、最後に立てなくなってしまいました。
大丈夫だったかなあ。。。。
大寄せ茶会って難しいな、正客選びって難しいなと思った瞬間でした。
若い頃、大寄せ茶会で、長い正客の譲り合いを見て、早く決めようよ!と
よく思っていました。
何度も茶会を経験し、自分も年を重ねるにつれ、
遠慮する奥ゆかしさというものもあるし、
同レベルの先生方が集まった茶会では必要なやりとりかなと思うようになりました。
今回のお嬢さんも、昔の私のようにそんなに決まらないなら私が!と
潔く手を挙げて下さったのでしょう。
でも、今回のような様々な茶道経験・年齢層がいる席では、
やはり、連客の様子を見て、慣れた方が遠慮せずに正客になった方が
スムーズに席が運び、皆にとってハッピーだったのではないかと思いました。
私も、最初に遠慮された方に、是非正客をお願いします、
と押しの一声をかけるべきだったかなとも反省しました。
知り合いだったらそうしたかもしれませんが、今回のような集まりだとなかなかその勇気も出なくて。
一つ一つのお茶席が勉強であるなと思いました。
さて、最後に床の間とお道具を拝見させて頂き、写真もご了解が出ました。
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掛軸は「好日」
宗全籠にシュウメイギク・ミズヒキソウ・アジサイ
蛤香合 三河内焼
薄器と茶杓、主茶碗は先生の作品とか。
薄茶器 雨後 胴に雨のように螺鈿が入っています
茶杓 「今ここ」
主茶碗 「アカンサス(葉あざみ)」
「今ここ」という銘がいいですね。
亭主さんも半東さんも初々しく、自分の学生の頃を懐かしく思い出し、
もっと他大学の茶会にも行っておけばよかったなと今更ながら思ったのでありました。
学生のお茶会っていいな。