鳥のホトトギスは体長28センチほど、ハトよりは小さい。カッコウなどと同様に肉食で、ウグイスに托卵する。
啼き声はトッキョキョカキョク、テッペンカケタカ、オットオッチャケタオオタカチョウ、ホットンブッツァケタ(腹ぶっ裂けた)、ホンゾンカケタカ(本尊かけたか)、オトウトタベタカ(弟食べたか)、オトトコイシ(弟恋しい)など色々あるらしい。聞く人によってそんなに違う?聞いてみたいものです。“オトウト・・・”は、渋樹さんの逸話からきているのでしょうか。
ホトトギスは夜に鳴く鳥としても有名で、その初鳴きを初音と呼んで、昔の人は心待ちにしていたようです。初音といえば今はウグイスですが?ホトトギスはウグイスに托卵するようですから、そこから取り違えが始まったのでしょうか。
ネット検索していてホトトギスに充てる漢字が沢山あることを知りました。杜鵑・霍公鳥・時鳥・子規・杜宇・不如帰・沓手鳥・蜀魂・郭公・蜀鳥・杜魄・盤鵑。そして、そこにはその理由も書かれていました。
以下引用******************************************
このように沢山の漢字が充てられるのは、中国の次の様な故事に因ると云われます。
“蜀の国が衰退して荒れ果てていたのを見かねた杜宇が農耕を指導して蜀を再興し、彼は帝王の座に着き望帝と称した。
望帝杜宇は長江の氾濫に悩まされたが、それを治める男を取り立て宰相にした。やがて、彼は帝位を譲られ叢帝となり、望帝は山中に隠居した。
望帝杜宇は死ぬと、その霊魂はホトトギスとなり、生前、得意とした農耕を始める季節(春~初夏)が来ると、それを民に告げるため、杜宇の魂化身ホトトギスは鋭く鳴くようになったと云う。
時が流れて、蜀は秦に攻め滅ぼされた。
それを知った杜宇ホトトギスは嘆き悲しみ“不如帰去(帰り去くに如かず:帰ることが出来ない)”と鳴きながら血を吐いたので、口が赤く染まった”
ホトトギスを不如帰、杜宇、杜鵑、蜀魂、蜀鳥、杜魄、蜀魄などと表記されるようになったと云われます。
****************************************************
さて、花のホトトギスの名称は若葉や花にある斑点が鳥のホトトギスの胸から腹に見られる模様に似ていることに基づくものです。
ユリ科ホトトギス属の多年草。山や高原の半日陰に生え、8-10月に花をつける。北海道西南部、本州、四国、九州に分布。比較的湿り気のある日陰を好む。東アジア地域で20種ほどあり、そのうち、10種は日本固有というからすごい。ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、タマガワホトトギス、ジョウロウホトトギス、チャボホトトギス、キバナノホトトギスなど。
我が家に咲くホトトギスも南側より家の裏に咲くものの方が威勢がいいようです。
花言葉は「永遠にあなたのもの、秘めた意志」。
茶人としては花のホトトギスの方が身近ですが、古来花が逸話や歌になったことはなく、鳥の方が人々に愛されていたようです。幸せを感じさせる鳥でもないのに、不思議なことです。ホトトギスが持つ珍しい鳴き声やもの悲しさ、ほの寂しさが却って人々の心を捉えたのでしょうか。
なんだか花よりも鳥ホトトギスに心惹かれ始めている私です。
啼き声はトッキョキョカキョク、テッペンカケタカ、オットオッチャケタオオタカチョウ、ホットンブッツァケタ(腹ぶっ裂けた)、ホンゾンカケタカ(本尊かけたか)、オトウトタベタカ(弟食べたか)、オトトコイシ(弟恋しい)など色々あるらしい。聞く人によってそんなに違う?聞いてみたいものです。“オトウト・・・”は、渋樹さんの逸話からきているのでしょうか。
ホトトギスは夜に鳴く鳥としても有名で、その初鳴きを初音と呼んで、昔の人は心待ちにしていたようです。初音といえば今はウグイスですが?ホトトギスはウグイスに托卵するようですから、そこから取り違えが始まったのでしょうか。
ネット検索していてホトトギスに充てる漢字が沢山あることを知りました。杜鵑・霍公鳥・時鳥・子規・杜宇・不如帰・沓手鳥・蜀魂・郭公・蜀鳥・杜魄・盤鵑。そして、そこにはその理由も書かれていました。
以下引用******************************************
このように沢山の漢字が充てられるのは、中国の次の様な故事に因ると云われます。
“蜀の国が衰退して荒れ果てていたのを見かねた杜宇が農耕を指導して蜀を再興し、彼は帝王の座に着き望帝と称した。
望帝杜宇は長江の氾濫に悩まされたが、それを治める男を取り立て宰相にした。やがて、彼は帝位を譲られ叢帝となり、望帝は山中に隠居した。
望帝杜宇は死ぬと、その霊魂はホトトギスとなり、生前、得意とした農耕を始める季節(春~初夏)が来ると、それを民に告げるため、杜宇の魂化身ホトトギスは鋭く鳴くようになったと云う。
時が流れて、蜀は秦に攻め滅ぼされた。
それを知った杜宇ホトトギスは嘆き悲しみ“不如帰去(帰り去くに如かず:帰ることが出来ない)”と鳴きながら血を吐いたので、口が赤く染まった”
ホトトギスを不如帰、杜宇、杜鵑、蜀魂、蜀鳥、杜魄、蜀魄などと表記されるようになったと云われます。
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さて、花のホトトギスの名称は若葉や花にある斑点が鳥のホトトギスの胸から腹に見られる模様に似ていることに基づくものです。
ユリ科ホトトギス属の多年草。山や高原の半日陰に生え、8-10月に花をつける。北海道西南部、本州、四国、九州に分布。比較的湿り気のある日陰を好む。東アジア地域で20種ほどあり、そのうち、10種は日本固有というからすごい。ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス、タマガワホトトギス、ジョウロウホトトギス、チャボホトトギス、キバナノホトトギスなど。
我が家に咲くホトトギスも南側より家の裏に咲くものの方が威勢がいいようです。
花言葉は「永遠にあなたのもの、秘めた意志」。
茶人としては花のホトトギスの方が身近ですが、古来花が逸話や歌になったことはなく、鳥の方が人々に愛されていたようです。幸せを感じさせる鳥でもないのに、不思議なことです。ホトトギスが持つ珍しい鳴き声やもの悲しさ、ほの寂しさが却って人々の心を捉えたのでしょうか。
なんだか花よりも鳥ホトトギスに心惹かれ始めている私です。
m-tamagoさんも書かれている通り、ホトトギスは夜に鳴くので、その声を「月が鳴いている」のだとする話もあるようです。(かなり馬鹿げた話ですが)
また、渋樹さんが記事にされていた話は、僕も子供の頃に読んだことがありますが、それに寄れば「オトノドツッキッチョ」(「弟の喉を突いた」と言う意味だそうです)と鳴いて飛んで行くのだと言います。
また、この話には様々なバリエーションがあって、日本だけではなく中国や東欧にも伝わっているそうです。
ところで、僕の方はなかなかお邪魔できていないにもかかわらず、いつも素敵なコメントを下さって、ありがとうございます。とても、嬉しく思っております。
先程、茶席に飾られるという、秋明菊の写真をアップしましたので、宜しければご覧下さい。
ホトトギスの喉を裂くような高い声には、何とも云えない悲しさを感じてしまいます。
どうして、歴史上の3人の人物は、この鳥を喩えに使ったのでしょうか?
>ホトトギスは夜に鳴くので、その声を「月が鳴いている」
へえ。やっぱり物悲しい風情なんでしょうかねえ。
>この話には様々なバリエーションがあって、日本だけではなく中国や東欧にも伝わっているそうです。
ホトトギスって世界的に心惹かれる鳥なのかしら?びっくり。他のバリエーションも知りたいです~。
>先程、茶席に飾られるという、秋明菊の写真をアップしましたので、宜しければご覧下さい。
こちらこそいつも素敵な写真を拝見させて頂き、ありがとうございます。花や虫、昔の懐かしい思い出がよみがえるものばかりで楽しませて頂いています。
>ホトトギスとカッコウの区別は難しいものです。他にツツドリ
鳥のことは全くわかりません。良く見るハトとか雀位。。。。
ホトトギスの喉を裂く高い声、聞いてみたいです。
いにしえの人がどう思ったのか。
>どうして、歴史上の3人の人物は、この鳥を喩えに使ったのでしょうか?
江戸時代の人々にとってもホトトギスは身近だったってことでしょうかねぇ。。。。鳴くまで待つ、鳴かせてみようってことはもしかしてなかなか鳴かない鳥とか?
茶花にはかかせませんね。美しい姿です。
http://blog.so-net.ne.jp/albireo/2006-10-29;jsessionid=E0B9735D03CF4668C0CB7AA295274CFD
ただ近年、ホトトギスに押され気味でカッコウが減っているのが
寂しいです。 確かに姿は似ていますが、飛び立つ時には必ず
鳴くので、区別できますよね>酒徒善人さん@日本野鳥の会仲間
今年の5月に拙ブログに載せた記事です。
私にはこんな風に聞こえますが^^参考になりますでしょうか…
「ホトトギスの初音」
http://yamasakuran.seesaa.net/article/18123043.html
ホトトギスのくだりは「五月の御精進のほど」の段でしたね。
それにしても、皆さんとても勉強熱心。
すてきな方達が集まっていらっしゃるのですね
>飛び立つ時には必ず鳴く
ホトトギスはそうなんですね。
ブログ記事のご紹介ありがとうございました。
初夏に戻った気分でなんだか鳴き声が聞こえた気がしました。
来年は山桜さんのところにホトトギスの初音を聞きに行こうかなー。
枕草子はじめ、古典は一部しか知らなくて本当は腰を据えてじっくり読みたいなあと思ったりしているのですがなかなか。
>それにしても、皆さんとても勉強熱心。
>すてきな方達が集まっていらっしゃるのですね
ハイ。本当に皆さん各方面造詣が深い方ばかりで、色々な知識を頂いて、世界が広がっています。ありがたいことです。