
2023年は、社中で初釜を楽しむことができました。
ここ2年はコロナで初稽古となっていたので、久しぶりに晴れやかな気分で皆集まりました。
茶事も本当に久しぶりで、私はお詰めをつとめさせていただきました。
不慣れでしたが、皆様のお助けで無事終了。
やはり回数を重ねると今何が起きているかがよりはっきり見えてくるので
自分なりにスムーズに動けるようになります。
お天気も良く、寒くもなく、見上げると青空に、飛行機が。

整えられた露地を進みます。
温かい手桶が準備され、清めてからお席に。
炭手前、今は遠くに引っ越しされた社中の方がご自身で焼き、作った枝炭が先生のお宅に
年末に送られてきたと使われていました。
通常枝炭は真っ白ですが、この手作りの枝炭は、自然な灰色をしていました。
炭が焚けた灰を集めて、石灰と混ぜ自分で塗って化粧したものだからだそう。
炉中に置かれた時、とても自然で、溶け込んでいて、すごくすごく美しかった。
続いては御心づくしの御膳。
先生はとても料理がお上手なので、どれも美味しくて。
特に、花びら餅のお椀は、出汁の味が素晴らしく、
お餅を食べ進めると中から白みそが溶け出して
違うお味になり、二度楽しめるものでした。
おかわりください!と言いたかった美味しさ。
これは次回レシピを伺おうと思っています。

そして、主菓子、濃茶。
久しぶりに嶋台茶碗を拝見。
飲むのは一人ずつですが、晴れやかな気持ちになります。
最後は皆で花月。薄茶を楽しく。
席を出る時にはもう太陽が低くなり始めていました。
床の間の水仙におちる光が美しく。

お正月らしいお心のこもったおもてなしをうけて、今年も精進しようと誓ったのでした。
うさぎさんのようにピョンピョン飛び跳ねて目標にたどりつけますように。

皆で集える幸せ。
またコロナが猛威をふるいはじめていますが、お互いに気を付けつつ、少しずつ日常を
取り戻していけるといいなと思います。