鰻、お好きですか?あの姿がだめで食べられないという人と大好きという人と色々ですね。私は大好きで、あのタレのたっぷりしみ込んだご飯、山椒の香りも食欲をそそり、いつもついつい食べ過ぎてしまいます。大学生になってから、“白焼き”というものを知りました。わさび醤油で食べた時の感動は今も忘れられません。もちろん、隣には日本酒が並んでおりました。どちらを食べたいか、ご飯に合うのはタレ焼、お酒のおつまみなら白焼でしょうか。
うなぎの栄養価は、良質なたんぱく質、脂質、ビタミンB1、A、E、カルシウム。
脂質には悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効能があり、更に記憶力や学習能力が向上するとまでいわれます。
ビタミンB1は疲労回復に役立ち、夏ばて防止に効果がある一番の要因。
ビタミンAには免疫力をたかめ、抵抗力をアップする役目あり、皮膚や目の角質や粘膜を作るのに役立つ。
ビタミンEには老化防止効果が。
また、熱を加えると水溶性ゼラチンに変わる皮膚や腱、女性に嬉しいコラーゲンがたっぷり含まれている。
いい事尽くめの生き物なのだ。精がつくと言われるのもうなずける。
縄文時代の遺跡からも骨が出土。そんな古い時代から日本人は鰻を食してきた。
石麻呂(いわまろ)に われものもうす 夏痩せに よしと言ふものぞ 鰻とりめせという万葉集に収録された大伴家持の歌から、奈良時代にもスタミナをつける食べ物として存在していたことがわかる。
今や開いてあるのが当たり前の鰻だが、古くは頭からしっぽに串をさし、塩焼きにして、ぶつ切にして食べたという。串刺しした姿が蒲の穂に似ていることから蒲焼(がまやき=かばやき)と呼ばれるようになったとも。その頃はまだ一種の薬の存在だった。
いまのように開き、たれをつけて焼くようになったのは江戸時代後期といわれる。まずは関西で、薄口醤油とお酒を混ぜたタレを使ったこの料理法が誕生した。その後、江戸に伝わり、濃口醤油とみりんを使うタレになり現在の味が完成。文化・文政期から嘉永期、江戸前大蒲焼番付なる本まで発売され、蒲焼は人気店が紹介されるほどの人気商品となった。隅田川の蔵前、深川あたりのものが上物とされ、“江戸前”という言葉はもともと鰻に用いられていたもの。蒲焼番付は今でいえばミシュラン、ザガット、お店情報誌みたいなものか。香合の番付にしろ、蒲焼の番付にしろ、どうやら江戸庶民は相撲に真似た番付がお好きだったらしい。
江戸前
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/632782a1b7db801fc66f8274818341a7
関西に始まり、関東へ伝わった蒲焼だが、関西は腹を割き、素焼きしてたれをつけ、さらに焼く、一方、関東は背開きにして焼き、一度蒸してからタレをつけて焼く。関西系は蒸さないから脂肪が強く柔らかさの中にも弾力があるといわれる。関東風は蒸してから焼くため、身がふっくらとして皮がぱりっと焼きあがっていてメリハリがあるという。
何故関東が背開きかとういうと武家社会では、腹開きは切腹を彷彿とさせるからだという説がある。中間地点の名古屋はどうなのだろう。名古屋名物といえば、ひつまぶし。昨年名古屋を訪れた際はひつまぶしは食べ損なったが、徳川美術館の帰りに皆で鰻を食べた。関東よりこってりとしていると感じたから、関西風だったのかもしれない。
よく鰻と梅干の食い合わせは悪いから一緒に食べてはいけないというが、実は根拠がないらしい。“う”のつく食べ物を食べると悪いものを寄せ付けないという迷信があったらしいが、それが2つ重なると強すぎるからというような話とか。誰か試したことある方いらっしゃいますか?
今朝、テレビで宮崎の東国原知事が、今度は宮崎の鰻を売り込むというニュースをやっていました。これから土用の丑の日を迎えますからちょうどいい時期、さすが宣伝効果をよく考えているなと感じました。今年は宮崎鰻がブームになるかもしれません。
鰻の話はまだ続きます。
うなぎの栄養価は、良質なたんぱく質、脂質、ビタミンB1、A、E、カルシウム。
脂質には悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効能があり、更に記憶力や学習能力が向上するとまでいわれます。
ビタミンB1は疲労回復に役立ち、夏ばて防止に効果がある一番の要因。
ビタミンAには免疫力をたかめ、抵抗力をアップする役目あり、皮膚や目の角質や粘膜を作るのに役立つ。
ビタミンEには老化防止効果が。
また、熱を加えると水溶性ゼラチンに変わる皮膚や腱、女性に嬉しいコラーゲンがたっぷり含まれている。
いい事尽くめの生き物なのだ。精がつくと言われるのもうなずける。
縄文時代の遺跡からも骨が出土。そんな古い時代から日本人は鰻を食してきた。
石麻呂(いわまろ)に われものもうす 夏痩せに よしと言ふものぞ 鰻とりめせという万葉集に収録された大伴家持の歌から、奈良時代にもスタミナをつける食べ物として存在していたことがわかる。
今や開いてあるのが当たり前の鰻だが、古くは頭からしっぽに串をさし、塩焼きにして、ぶつ切にして食べたという。串刺しした姿が蒲の穂に似ていることから蒲焼(がまやき=かばやき)と呼ばれるようになったとも。その頃はまだ一種の薬の存在だった。
いまのように開き、たれをつけて焼くようになったのは江戸時代後期といわれる。まずは関西で、薄口醤油とお酒を混ぜたタレを使ったこの料理法が誕生した。その後、江戸に伝わり、濃口醤油とみりんを使うタレになり現在の味が完成。文化・文政期から嘉永期、江戸前大蒲焼番付なる本まで発売され、蒲焼は人気店が紹介されるほどの人気商品となった。隅田川の蔵前、深川あたりのものが上物とされ、“江戸前”という言葉はもともと鰻に用いられていたもの。蒲焼番付は今でいえばミシュラン、ザガット、お店情報誌みたいなものか。香合の番付にしろ、蒲焼の番付にしろ、どうやら江戸庶民は相撲に真似た番付がお好きだったらしい。
江戸前
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/632782a1b7db801fc66f8274818341a7
関西に始まり、関東へ伝わった蒲焼だが、関西は腹を割き、素焼きしてたれをつけ、さらに焼く、一方、関東は背開きにして焼き、一度蒸してからタレをつけて焼く。関西系は蒸さないから脂肪が強く柔らかさの中にも弾力があるといわれる。関東風は蒸してから焼くため、身がふっくらとして皮がぱりっと焼きあがっていてメリハリがあるという。
何故関東が背開きかとういうと武家社会では、腹開きは切腹を彷彿とさせるからだという説がある。中間地点の名古屋はどうなのだろう。名古屋名物といえば、ひつまぶし。昨年名古屋を訪れた際はひつまぶしは食べ損なったが、徳川美術館の帰りに皆で鰻を食べた。関東よりこってりとしていると感じたから、関西風だったのかもしれない。
よく鰻と梅干の食い合わせは悪いから一緒に食べてはいけないというが、実は根拠がないらしい。“う”のつく食べ物を食べると悪いものを寄せ付けないという迷信があったらしいが、それが2つ重なると強すぎるからというような話とか。誰か試したことある方いらっしゃいますか?
今朝、テレビで宮崎の東国原知事が、今度は宮崎の鰻を売り込むというニュースをやっていました。これから土用の丑の日を迎えますからちょうどいい時期、さすが宣伝効果をよく考えているなと感じました。今年は宮崎鰻がブームになるかもしれません。
鰻の話はまだ続きます。
「鰻禅」というお店。
アサヒビールのちょっと先。
うまかった! しかも、お値段はいたって庶民的。
ひつまぶしもうまいよ。
機会があればぜひお試しあれ。
>大伴家持の歌
知りませんでした。夏に鰻とは、江戸時代に平賀源内が言い始めたものだと思っておりました。古来からいわれていた事だったのですね。
今まで稚魚を中国が輸入し養殖して、蒲焼になって日本に輸出されていたそうですが、
回りまわって日本の蒲焼が高くなりそうですね。
ずっと前に川で捕れた天然鰻を食べたことがありまが
生臭かった思い出があります。今思えば
調理する人が素人だったせいでしょうか。
長崎の諫早は鰻が名物で何件も老舗がありますよ。
こちらは焼いてタレを付け、楽焼のような焼き物の蒸し器に入れ上に鰻、下にはお湯が入っていて、
蒸し器のまま熱々のうなぎの蒲焼を出してくれます。
グ~~~(^^ゞ 食べたくなりました。
いつか ひつまぶしも現地でいただきたいですし、白焼きも山葵でパクパクしたいですね。
スジャータ様もおっしゃっていましたが、値上げが心配です。
「鰻禅」、おいしいんですね!それにしてもなんとタイムリーなんでしょう。
やっぱり暑くなって、なんとなく鰻食べたいなーって思ったりしますよね。
ひつまぶし、絶対食べます。(誓)
うふ、私も書いていたら、鰻食べたくなりましたよ。 ^^
大伴家持の歌にも歌われているとは驚きでした。
>夏に鰻とは、江戸時代に平賀源内が言い始めたものだと思っておりました。
その説については本日の記事を読んで下さいまし~。
鰻のはなし2で書くつもりにしてたのです。
>数日前のニュースでヨーロッパの鰻稚魚漁獲量削減が決定されましたね。
そうなんです~。私もそれ聞いてふと鰻のはなし書こうと思って。。。。。
>回りまわって日本の蒲焼が高くなりそうですね。
本当に。困りますね。。。
>ずっと前に川で捕れた天然鰻を食べたことがありまが
生臭かった思い出があります。
そうなんですか。職人の技ですかねえ、それとも、天然だとやっぱり泥吐きとかさせないと美味しくないんですかねえ。
>長崎の諫早は鰻が名物で何件も老舗がありますよ。
おおおお、食べたい。蒸し器のままアツアツのうなぎ。
そちらに行ったら是非お店教えて下さい。
確かに鰻はチンして立派な料理になり、便利ですね!
我が家も重宝しています。
これから土用、鰻食べなくては!!!同じ鰻でも日本各地で微妙に違うのでこれも色々試してみたいです。
色んな食べ方をしましたがそのままご飯と鰻とたれで食べるのが一番好きです。
ひつまぶしの鰻は普段食べている鰻に近いよううだったので関西風じゃないかなぁ?
鰻は家族全員の大好物♪
最近、値上がりしたように感じるのはジジママだけでしょうか・・・?
あの日のおかげで、長年鰻嫌いだった私がうそのように
今では鰻屋さんに出掛ける回数が増えました。
あの日の皆に感謝ですわ~~ありがとう。
名古屋は関西風と言われますね。
と言いながら鰻初心者は、関西風も関東風もこれから
挑戦!ですけれど。
楽しみが増えるって良いですね。
お酒の肴にも良し。
それと、ご飯に合うのは一番ではないでしょうか?
日本に生まれてよかった~と思う食べ物です。
初めての『ひつまぶし』、関西風でしたか。
>鰻は家族全員の大好物♪
我が家もですよ。便利だし、おいしいし、ちょっとしたご馳走になるしー。
最近中国産をたくさん見かけますね。国産は徐々に高くなっている気がする。。。。。
>懐かしい画像です。昨年のですよね?
そうですー。あの時、色々グルメのことも書きたかったのに書きそびれてしまったので、こうして登場させました。
おいしい鰻やさんに連れて行って下さってありがとう。
>長年鰻嫌いだった私がうそのように
それはよかった~。あの時、時間を忘れて(鰻も?)話しつづけてましたもんねえ。
>楽しみが増えるって良いですね。
本当に。今度は東京で関東風を一緒に頂きましょう。
ホント、お酒の肴にも、ご飯にも、最高ですね、鰻は。
>日本に生まれてよかった~と思う食べ物です。
私も~。鰻バンザイ、日本食バンザイ。