茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

小春良読体

2020-05-11 20:16:44 | 日本マメ知識
 もともと近視なので、老眼の進みは遅いだろうと思っていたものの、
やはり50になって、暗いところで小さい文字が読めなかったり、
針に糸を通しずらかったり、少しずつ老眼の現象がみられるようになってきました。
 わかっていても少しショック!

 毎年この時期、1年に1回、視力と眼科健診を受けます。
 先日、1dayコンタクトがあと1か月で底をつくので、これは不要不急と考えて、
眼科とコンタクトレンズ屋さんに行ってきました。
 このご時世、コンタクトレンズ屋さんもほとんど人がいません。

 受付に貼ってあった遠近両用コンタクトレンズのポスターが目に入り、
混んでいないし、もし必要そうなら試してみたいと申し出ると検査をしてくれました。
 結果は、視力も1年前と変わっていないし、まだ必要ないでしょうということでした。
 もしよかったら、新しくカラーコンタクトが発売されているので試してみませんか、
と勧めて頂いて、おしゃれなカラーコンタクトの試供品を頂きました。

 老眼の心配じゃなくて、まだおしゃれな方を楽しんでも大丈夫だったかと思いつつ、
帰路に。ちょっと心が軽くなったような。
 カラーコンタクトを試す日が楽しみだ。

 この経験があった後、老眼でも読みやすい新しい字体
「小春良読体(こはるりょうどくたい)」
についての記事をふと思い出しました。

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朝日新聞 天声人語より引用 

このところ老眼が進み、細かな文字が読めなくなってきた。老眼鏡をかけても、数字の3と8、「は」と「ほ」が区別できない。「珠玉」を「埼玉」と読み違えて赤面したこともあった。
▶私と似た悩みを抱える人たちにやさしい文字があると聞き、開発者の小田浩一・東京女子大学教授(60)を訪ねた。共同印刷(東京都文京区)から依頼され、びっしりと並んでも読みやすい字体を4年前に完成させた。
▶実験では、文字の大小や感覚、配色などを変えて、若者や高齢者延べ200人に読み比べてもらった。
「時計が時をきざむ音が/かちかちと良くひびく/しずかな部屋なのです」。そんな例文を何百、何千と用意し、読む速さ、誤読の多寡を調べた
▶例文がどれも無味乾燥なのは、随想や詩歌だと読み手の感情が揺れ、読む速度に影響してしまうから。「被験者のみなさんには退屈で過酷な実験でした」。できあがった書体は「小春良読体」と名付けられた。銀行の利用明細や薬の効能書きなどに採用されているそうだ
▶印刷された文章を読んでみる。おなじみの明朝体やゴシック体に比べると、感じが縦に長い。濁点と半濁点が大ぶりで、ひらがなには独特の丸みがある。字間にゆとりがあって、たしかに読みやすい。
▶悪くなる一方の目に困り、眉間にしわを寄せて文字と格闘してきた当方だが、これなら苦手の3と8、「は」と「ほ」も混同せずにすみそうだ。目にやさしい漢字や数字、仮名やアルファベットの列に少し安堵した。

2019.12.29
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 どんな字体なのか、興味がわきませんか?

 ネット検索してみました。↓
https://www.kyodoprinting.co.jp/products/it-communication/media/koharu.html

 日本には色々な字体がありますが、
 必要に応じて、文字も進化を遂げていくのですね。
 明朝体やゴシック体で十分読みやすいと思っていたけれど、ちょっとした形や長さで
文字の読みやすさも違うんだなあと改めて気づかされました。

 字体の名称もなかなかいいセンス。

 小春日和に良く字が読める?

 名前の由来は知りませんが、字体をみても少し丸っこくて長めでのんびりした感じ、
年を取って見えずらくなった人に優しい感じがして、よいな。

 私もそのうちこの字体にお世話になるのかもしれません。

 あるいは、知らず知らず使われて、本来見ずらい字が読めているなんてことも
実はもう起きているのかもしれません。

 小春良読体、末永くよろしくね。





 

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