日々、日差しや風に春を感じるようになりました。それとともに、茶席の設えも徐々に変化していきますね。
先日のお稽古では釣釜が釣られておりました。毎週整える炉の中には五徳がなく、広々として、下火を入れるのに目印がなくて、難儀しました。同じことであっても、少し状況が違うと迷うもの、年間通じて精進が必要だなあと感じたことでした。
茶道を習っている方には当然のことですが、釣釜は、その名の通り天井から釜が釣られているので、普段、釜をかける時に必要となる五徳が炉の中にありません。その為、五徳の形をした蓋置を使うことができます。
茶席では同じものを重ねて使ったり、同じ動作を繰り返すことを基本的にしない、使う場合は奇数(3つ)にして使うという約束があります。普段、炉の中に五徳が使われている時に、蓋置を五徳の形のものにしてしまうと、席の中で2つは五徳を使えない、では、3つにする為に他に五徳を象った道具をと言っても難しい(蓋置以外に五徳をモチーフにした茶道具を私は見たことがありません)為、自然に釣釜や透木釜など、五徳を使用しない釜がかけられている際に五徳の蓋置を使って扱いをお勉強することになるのです。
五徳の蓋置の使い方には決まりがあります。五徳の足は3本。そのうち、1本(足自体か、足の上の辺り)に何かしらの特徴があります。それが正面を表しています。
建水に仕込む時は、五徳の輪を上にして、この正面の1本足を向こう、残り2本足が手前にくるようにします。
柄杓を構え、蓋置を炉の外に置く時には、柄杓を引いた時にこの正面の真上に柄杓の中央が通るようにします。つまり、正面を含む2本足が炉と平行になるようにします。
棚に蓋置を飾る時は、輪を下にして、正面の一本足が向こうに行くようにして(自分と向き合うようにして)、飾ります。
この扱いは表千家では違うようです。表千家の方、宜しければそれぞれの扱いを具体的に教えて下さい。他の流派も違うかしら?
言葉だけだと分かりにくいですが、実際扱ってみると分かると思います。もし、今度のお稽古場で釣釜だったら、思い切って五徳の蓋置を使って先生に扱いを教えてもらってはいかがでしょうか。いつも同じ蓋置を使ってしまいがちですが、小さい道具でも使わないでいるとすぐ扱いを忘れてしまう。使える時は使ってみて、使い方を書き留めて、時折思い出してみる、触ってみることが大切な気がします。
<ご参考>
釣釜
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/25c8b3b93b09701a8e7a541c4a3b0a98
五徳
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ca14e2247f1753b74ea13ea818c8bf60
五徳の由来
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/27071c38f9e787dbcba24edd00fb0942
先日のお稽古では釣釜が釣られておりました。毎週整える炉の中には五徳がなく、広々として、下火を入れるのに目印がなくて、難儀しました。同じことであっても、少し状況が違うと迷うもの、年間通じて精進が必要だなあと感じたことでした。
茶道を習っている方には当然のことですが、釣釜は、その名の通り天井から釜が釣られているので、普段、釜をかける時に必要となる五徳が炉の中にありません。その為、五徳の形をした蓋置を使うことができます。
茶席では同じものを重ねて使ったり、同じ動作を繰り返すことを基本的にしない、使う場合は奇数(3つ)にして使うという約束があります。普段、炉の中に五徳が使われている時に、蓋置を五徳の形のものにしてしまうと、席の中で2つは五徳を使えない、では、3つにする為に他に五徳を象った道具をと言っても難しい(蓋置以外に五徳をモチーフにした茶道具を私は見たことがありません)為、自然に釣釜や透木釜など、五徳を使用しない釜がかけられている際に五徳の蓋置を使って扱いをお勉強することになるのです。
五徳の蓋置の使い方には決まりがあります。五徳の足は3本。そのうち、1本(足自体か、足の上の辺り)に何かしらの特徴があります。それが正面を表しています。
建水に仕込む時は、五徳の輪を上にして、この正面の1本足を向こう、残り2本足が手前にくるようにします。
柄杓を構え、蓋置を炉の外に置く時には、柄杓を引いた時にこの正面の真上に柄杓の中央が通るようにします。つまり、正面を含む2本足が炉と平行になるようにします。
棚に蓋置を飾る時は、輪を下にして、正面の一本足が向こうに行くようにして(自分と向き合うようにして)、飾ります。
この扱いは表千家では違うようです。表千家の方、宜しければそれぞれの扱いを具体的に教えて下さい。他の流派も違うかしら?
言葉だけだと分かりにくいですが、実際扱ってみると分かると思います。もし、今度のお稽古場で釣釜だったら、思い切って五徳の蓋置を使って先生に扱いを教えてもらってはいかがでしょうか。いつも同じ蓋置を使ってしまいがちですが、小さい道具でも使わないでいるとすぐ扱いを忘れてしまう。使える時は使ってみて、使い方を書き留めて、時折思い出してみる、触ってみることが大切な気がします。
<ご参考>
釣釜
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/25c8b3b93b09701a8e7a541c4a3b0a98
五徳
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ca14e2247f1753b74ea13ea818c8bf60
五徳の由来
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/27071c38f9e787dbcba24edd00fb0942
すると見事に灰がたまるのです。今の時期、なぜ釣り釜にするか、あるいは透木釜にするか、その理由がよくわかります。
灰が一杯になって、五徳が使えなくなるといったほうが正解です。今の時期って釣り釜なのね、と何気なく思うのですが、じつに必然性があります。灰が育って、迫力のある灰の様子です。
4月に透木釜で自宅で秘密茶会をするのですが、
その際に五徳蓋置を使用する予定です。
やはり、このような蓋置はつかったいかないと
忘れてしまいます~。
でも、透木釜は好きです。
なんか春が近いんだなあと。
7種の蓋置のほか夜学、軸、輪、墨台、千切等種々
あり、扱いもそれぞれ違うので、その季節に使わ
ないと一年後の勉強ということになります
この季節にはこれといった決まりは無いようですが
透木釜や、つり釜の季節になるとに五徳の蓋置きなど定番のようです。
表千家流では爪を上向きにして建水に仕込み持ち出し
ます。点前畳に座ったら左手の上で時計回りに打ちかえして輪を上にして炉畳置きます。したがって柄杓が載るのは輪のほうになります
この時の爪は自分向きです。
この時期になると灰が多くなってきて、釣釜や透木釜が丁度よい、まさにそうですね。
毎日火を入れるとそりゃすごい灰の量でしょうね。こればかりは経験してみないと実感が湧きませんが。。。。
4月に自宅で秘密茶会!そりゃいいですね。
秘密なのに、ここで公開してしまっても大丈夫?(笑)
五徳蓋置はもしやお手製でしょうか。
峯羅庵にも是非伺ってみたいものです。
透木釜は透木の扱いがありますね♪最近春が近いなあと思うお道具が増えてきてウキウキしています。
>7種の蓋置のほか夜学、軸、輪、墨台、千切等種々
あり、扱いもそれぞれ違う
あー、全部はわかりません。。。。蓋置並べて扱いの集中勉強しないと頭に入らなそう。。。。
表千家での五徳蓋置の扱い、ありがとうございました。以前にも書きこんで頂いていましたね。すみません。輪の上下の扱い、いつから表と裏で変わったんでしょうね。。。。玄々斎かしら。。。。
季節はめぐり、春ですね♪ こちらはまた風が冷たいです、、、、
本当に季節は巡り、今年も春がやってきました!
日本はずいぶん暖かくなって、いよいよ桜の季節です。お茶席でも春を楽しみましょう~。
五徳扱いが表と裏では違い、表の扱いがコメントに書かれていました。裏の場合、建水より炉辺定座に五徳を置く時、いつもの様に左手で柄杓を持ち右手で蓋置きを取りその一手で炉辺に置くのでしょうか、それとも柄杓の前に右手で取り、左手にあしらって右手で持ち直し、炉辺に置くのでしょうか。
五徳の扱いですが、裏では、建水から炉の定座に出すとき、確か左手で柄杓を持ったまま一手で置いたと記憶しています。輪が上になって建水に仕込まれていますからそのまま出せば柄杓はひけますし。
grand.maさんは裏千家でいらっしゃいますか?
grand.maさんの書き込みを見て、次回五徳の蓋置を使ってお稽古しようっと思いました!ちょうど釣釜の季節ですしね。