横浜高島屋の茶道具売り場は、買い物ついでの散歩コースである。
ここのところすっかり遠のいていたのだが、久しぶりに所用が合って、その帰り道に立ち寄った。
写真を撮れなくなってしまったので、どんなお道具があったか、言葉でお伝えします。
つゆくさ
てっせん
ふじ
ひょうたん
とんぼ
あさがお
なでしこ
ふうせんかずら
はなび
早くも梅雨時、夏を思わせるモチーフのお道具ばかり。
平水指や平茶碗、夏にお稽古する茶箱も。
茶道具の世界は少しだけ早く季節が移り替わっていきます。
いつも立ち寄る高級食器、伝統工芸売り場の催しは、鹿児島の錫工芸品。
その昔、薩摩では錫がよくとれて、その加工技術も発達。
職人さんも多くいたのだとか。
密閉力が強いので、茶筒がメインだったのが、近年は、マグやコップ、酒器も。
色々な利点があるらしい。
ビールの泡が細かく保たれたり、
冷酒の冷たさが保たれたり、
重さがあるので倒れにくい、倒れても割れない。
茶筒の本体と蓋、すーっと落ちて嵌るのがなんとも気持ちがいい。
何度もやってしまった!
これは、棗にもいえて、いいお棗だと、蓋と身が吸い付くように閉まる、
蓋がすーっと身に落ちていく。この感覚が私は好き。
錫で作っただけでなく、柄を彫ったり、ペイントしたり、陶器と組み合わせたり、
七色に輝く加工を加えたり、と現代にあわせて、進化させている様子。
棗が一つあり。
ずっしりと重く、冷ややかな手触り。
シンプルで、見ていて飽きない良さあり。
夏は涼しさを演出してくれることまちがいなし。
麻の葉や青海波といった日本古来の文様の銘々皿もあり、お菓子が映えそうな。
店員さんの錫器愛が半端なくて、いい話が沢山聞けた。
鹿児島に行ったら、行く場所が増えたな~。