茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

ガラスの八寸 鈴木玄太グラス

2021-06-09 16:30:23 | 茶道具
 高島屋美術画廊のそぞろ歩き。

 偶然出くわしたガラスでできた八寸。

 枠が木でできていて、底の部分は海を思わせるような優しい色合いのガラス。

 茶懐石では八寸はつきものですが、
八寸の器=木地という固定概念があったことに気づかせてくれました。
 いいなあ、使ってみたいなと思いました。
 特に暑い時期は涼しさも演出してくれるかと。

 となりには、小さいサイズで長方形のものもあって、
お寿司屋さんや料理屋さんで使われたりしているとのことでした。
カウンターで握ったお寿司をのせるものといえば、これまた木地のイメージでしたが。
枠から簡単に外すことができて、ガラスなら洗うのも衛生的、何よりお洒落でした。
 ガラスの色も緑がかったものや、水色がかったものなど微妙に違って、
ガラスの色によって、のせるお料理も変わってきそうです。

 他の作品もガラスなのに冷たい感じがしなくて、色も形も素敵でした。
作家さんのお人柄、お気持ちが作品にもにじみ出ているのかしら、と思いました。

 見るからに薄造りのコップを実際手にとってみました。
ガラスのコップは薄いほど高級で技術もいると聞いたことがありますが、
その軽さと薄さにびっくりしました。
 雑な私が扱ったら割れてしまいそうで、「ひゃー、軽いですね」と思わず声をだしたら、
作家さんは、「でもとても丈夫、強いんですよ」と私の気持ちを見透かされたようでした。

 家に帰って、作家の鈴木玄太さんのHPを見たら、壊れにくさについてしっかりと考えて作って
いらっしゃる、ただ、美しいだけではなく実用性も兼ね備えた作品のようです。

引用***************
『Genta Glass は手吹きグラスで、型に吹き込まず、一つ一つ手で形作ってます。型にはめない〈やわらかさ〉、毎日安心して使えるような〈壊れにくさ〉についてしっかりと考えて作っています。
 長年使えて、使う人が愛着を持ち、ていねいに使ってもらえる、そして使っている時にその人が豊かな気持ちになる、そういう器を目指しています。』
*****************


 使っている時にその人が豊かな気持ちになる器、最高の器ですね。

 皆様も機会がありましたら、ごらんになってみて下さい。

 


Genta glass
https://www.gentaglass.jp/contents01.html



 

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