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茶道具の問答でもよく聞かれる、加賀蒔絵、輪島塗。
輪島塗が出来上がるまでには30工程、124の手数をかけるそうで、同じ作業を繰り返しながら更にいいものをと職人たちが美を極めてきた。
その歴史は約600年前に和歌山県紀州の根来寺から伝えられ、輪島で独特な工夫や改良が重なって完成したもの。
根来塗は皆さん聞いたことがあると思いますが、輪島塗の発祥だったとは驚きです。根来塗は赤い漆の下から黒い漆がところどころのぞいているものを言います。寺で使われる漆器はそもそも朱塗り。使い込むうちに下地に塗られた黒漆が所々浮き出てきてしまったものです。それを味わいとして今は根来塗と呼びます。根来塗には侘びた味わいがありますが、そこから発展した輪島塗は豪華な仕上がりとなっていますね。使われた場所が寺と大名家という差からでしょうか。
輪島塗の工程は、簡単にいうと、型はつり→荒ひき→木地ひき→布きせ→一辺地塗り→三辺とぎ→中塗り→上塗り。
木の種類は、作るものによって違うようですが、お盆や重箱など曲げ物にはアテ、お椀・茶托・銘々皿など固いものにはケヤキ、花台・卓など脚の曲がりを作るものにはホウの木が使われるのだとか。
輪島塗の特徴は、下地の段階で下地漆に地の粉(珪藻土)を混合して強くし、布着せで寒冷紗と呼ばれる生漆を塗りこんだ麻布を使って補強効果を高めているところ。これが堅牢優美といわれる理由。丈夫で美しいものには細かいところに手が加えられているということですね。小さいものでも約1年、大きいものだと2年ほどかかり、全てがハンドメイド。値段が高いのもうなずけます。
塗りあがった後、沈金、蒔絵などの装飾が施されます。沈金は、ノミで無字の木地に絵を彫り、金を沈めるところからの名前で塗りの厚い輪島塗にしかできない加飾。蒔絵は細い筆で漆で絵を描いて上から金粉や色粉を巻いて仕上げる。
輪島塗の工程を知ると、便利になっていく現代と逆行しているようですが、時間と手間をかけたものは本当に美しく、長く使える、また使うほどに味わいが出てくると感じます。機械で作られたものと人の手で作られたもの、上手に使い分けていきたいですね。
海外での輪島塗の呼名は“JAPAN”。まさに日本を代表している芸術品なのでしょう。大切にしていきたい伝統です。
輪島塗が出来上がるまでには30工程、124の手数をかけるそうで、同じ作業を繰り返しながら更にいいものをと職人たちが美を極めてきた。
その歴史は約600年前に和歌山県紀州の根来寺から伝えられ、輪島で独特な工夫や改良が重なって完成したもの。
根来塗は皆さん聞いたことがあると思いますが、輪島塗の発祥だったとは驚きです。根来塗は赤い漆の下から黒い漆がところどころのぞいているものを言います。寺で使われる漆器はそもそも朱塗り。使い込むうちに下地に塗られた黒漆が所々浮き出てきてしまったものです。それを味わいとして今は根来塗と呼びます。根来塗には侘びた味わいがありますが、そこから発展した輪島塗は豪華な仕上がりとなっていますね。使われた場所が寺と大名家という差からでしょうか。
輪島塗の工程は、簡単にいうと、型はつり→荒ひき→木地ひき→布きせ→一辺地塗り→三辺とぎ→中塗り→上塗り。
木の種類は、作るものによって違うようですが、お盆や重箱など曲げ物にはアテ、お椀・茶托・銘々皿など固いものにはケヤキ、花台・卓など脚の曲がりを作るものにはホウの木が使われるのだとか。
輪島塗の特徴は、下地の段階で下地漆に地の粉(珪藻土)を混合して強くし、布着せで寒冷紗と呼ばれる生漆を塗りこんだ麻布を使って補強効果を高めているところ。これが堅牢優美といわれる理由。丈夫で美しいものには細かいところに手が加えられているということですね。小さいものでも約1年、大きいものだと2年ほどかかり、全てがハンドメイド。値段が高いのもうなずけます。
塗りあがった後、沈金、蒔絵などの装飾が施されます。沈金は、ノミで無字の木地に絵を彫り、金を沈めるところからの名前で塗りの厚い輪島塗にしかできない加飾。蒔絵は細い筆で漆で絵を描いて上から金粉や色粉を巻いて仕上げる。
輪島塗の工程を知ると、便利になっていく現代と逆行しているようですが、時間と手間をかけたものは本当に美しく、長く使える、また使うほどに味わいが出てくると感じます。機械で作られたものと人の手で作られたもの、上手に使い分けていきたいですね。
海外での輪島塗の呼名は“JAPAN”。まさに日本を代表している芸術品なのでしょう。大切にしていきたい伝統です。
元になる木が反り返らないように時間をかけて乾燥させることから始まるからなのだそうです。
ひとつのお道具に込められた手間ひまというのはすごいものですね。
少しの間、日本を離れていました。
たまごさんのブログが着々と積み重ねられているのを見て、私も以前の日常生活に戻りつつあります。
<茶の湯が、日本で生まれ発展してきたように、輪島塗も、他の土地では、他の民族では生まれ得ないでしょうね。大切な伝統、飽くなきこだわりと根気の要る大仕事、あだやおろそかに出来ないですね。
オフ会でお話なさっていた海外ですね。いかがでしたか。
またコメントお待ちしております。
本当に茶道具のひとつひとつが自然の素材のよさ、性質を読み取りながら時間をかけて作られていることを知る度に感動します。だからこそ、長く後世に受け継ぐことができ、我々はそのすばらしさに触れることができるのでしょうね。
それぞれの地域の伝統とは、土地の景色や気候や人々の暮らしに根ざしたもので、感動しますね。
道具に隠された職人の心意気、息遣いを感じながら大切に使っていきたいと思います。
私も侘びた根来塗から華やかな輪島塗にはびっくりしました。根来の強さの上に美も兼ね備えた輪島塗、先人の根気と知恵はすばらしいですね。
harukoさんも海外にて貴重な体験をたくさんなさっている様子、いつも楽しみに拝見しています。
japanは輪島塗だけでなく漆全般に使います。誤解を招くような書き方でしたね、失礼しました。