てんぷらなどの揚げ物用で使い古された食用油の廃油が、大阪ではドラム缶1本1万円で買われ、中国に輸出されている。日本で使い古した食用油をさらに食用油としてあまさず使って、すっかり胃袋に収めてしまうそうだ。
あおりを食ったのが、今話題のバイオマス燃料で、廃食油を原料に考えていた業者は計画通りに集められなくなっている。バイオマス燃料は、食料と競合し、人と車の奪い合いになると指摘されているが、既にその戦いは始まっているようだ。
バイオマス燃料とは、生物由来、生物資源などと訳し、生物を意味する“バイオ”+まとまった量という意味の“マス”で作られた造語。エネルギーとして使える程度にまとまった生物起源の物質という意味。廃材や牛糞、廃食油などの「廃棄物系」とトウモロコシやサトウキビなどの「植物(栽培物)系」に大別されている。
今バイオマス燃料が注目されているのは、地球温暖化対策と原油高騰を背景とした石油依存度の引き下げというエネルギー安全保障上の問題から。
石油などの化石燃料は燃やすと地中に固定されていた二酸化炭素が大気中に放出されることになるが、バイオマス燃料では植物が育つ上で吸収した二酸化炭素を吐き出すだけで、新たに植物を植えれば再び吸収され、化石燃料と違って純増にはならない、またバイオマス燃料を混ぜれば自然と石油消費が少なくなるという考え方です。
ブラジルでは石油危機をきっかけにして自国のサトウキビから取れるエタノールを国産燃料として使う計画を推進し、車の燃料にサトウキビなどの植物や廃木材などを発酵させて抽出するバイオマス(生物資源)を原料とするバイオエタノールを使用することが一般的になっているとか。
日本でもバイオエタノールとガソリンの混合燃料の利用を促すための取組みが始まりつつある。エタノール混入率が高い燃料に対応した自動車普及にむけての指針策定、全国に先駆けて沖縄県で燃料生産への優遇措置を定めたバイオエタノール特区を設置するなど動き始めている。
但し、問題となるのは安定供給とコスト。バイオエタノールを燃料とするブラジルや米国の推進策はサトウキビやトウモロコシ農業の振興の狙いもある。しかし、日本ではそれらを全て自給できないため、導入するとなれば輸入に頼るしかない。となると、作柄による輸入量の変動やエタノール相場の上昇などの不安が残る。農業大国とは事情が違うのに推進すべきか、日本の実情にあった環境対策を進めるべきではないかとの批判もある。
現在世界では8億5千万人が飢餓で苦しんでいるそうで、世界の人口急増に反比例して一人当たりの穀物収穫面積は低下を続けている。耕作地が増えず、農業の生産性も頭打ちで、近い将来、地球規模で深刻な食糧危機に陥るといわれる。
日本の食料自給率はカロリーベースで41%。必要量の半分以上を輸入に頼っているわりに、日本人の食生活は無駄に捨てることが多いと指摘される。燃料の問題を考えるのも大切だが、自分の日々の生活という足元に気を配れば塵も積もれば山となる、地球環境はよくなっていくのだろう。おいしい食事をずっと頂き、快適な生活を維持するためには、我々は地球上のあらゆるものに感謝して必要な分だけを摂取し、使わせて頂く生活を目指さなければならないのだろう。政策の根底にまず自然への感謝の気持ちを忘れてはならない。
(参考)水銀マグロ
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ec3444d1ddd593345b0ccf1c37a3af8d
あおりを食ったのが、今話題のバイオマス燃料で、廃食油を原料に考えていた業者は計画通りに集められなくなっている。バイオマス燃料は、食料と競合し、人と車の奪い合いになると指摘されているが、既にその戦いは始まっているようだ。
バイオマス燃料とは、生物由来、生物資源などと訳し、生物を意味する“バイオ”+まとまった量という意味の“マス”で作られた造語。エネルギーとして使える程度にまとまった生物起源の物質という意味。廃材や牛糞、廃食油などの「廃棄物系」とトウモロコシやサトウキビなどの「植物(栽培物)系」に大別されている。
今バイオマス燃料が注目されているのは、地球温暖化対策と原油高騰を背景とした石油依存度の引き下げというエネルギー安全保障上の問題から。
石油などの化石燃料は燃やすと地中に固定されていた二酸化炭素が大気中に放出されることになるが、バイオマス燃料では植物が育つ上で吸収した二酸化炭素を吐き出すだけで、新たに植物を植えれば再び吸収され、化石燃料と違って純増にはならない、またバイオマス燃料を混ぜれば自然と石油消費が少なくなるという考え方です。
ブラジルでは石油危機をきっかけにして自国のサトウキビから取れるエタノールを国産燃料として使う計画を推進し、車の燃料にサトウキビなどの植物や廃木材などを発酵させて抽出するバイオマス(生物資源)を原料とするバイオエタノールを使用することが一般的になっているとか。
日本でもバイオエタノールとガソリンの混合燃料の利用を促すための取組みが始まりつつある。エタノール混入率が高い燃料に対応した自動車普及にむけての指針策定、全国に先駆けて沖縄県で燃料生産への優遇措置を定めたバイオエタノール特区を設置するなど動き始めている。
但し、問題となるのは安定供給とコスト。バイオエタノールを燃料とするブラジルや米国の推進策はサトウキビやトウモロコシ農業の振興の狙いもある。しかし、日本ではそれらを全て自給できないため、導入するとなれば輸入に頼るしかない。となると、作柄による輸入量の変動やエタノール相場の上昇などの不安が残る。農業大国とは事情が違うのに推進すべきか、日本の実情にあった環境対策を進めるべきではないかとの批判もある。
現在世界では8億5千万人が飢餓で苦しんでいるそうで、世界の人口急増に反比例して一人当たりの穀物収穫面積は低下を続けている。耕作地が増えず、農業の生産性も頭打ちで、近い将来、地球規模で深刻な食糧危機に陥るといわれる。
日本の食料自給率はカロリーベースで41%。必要量の半分以上を輸入に頼っているわりに、日本人の食生活は無駄に捨てることが多いと指摘される。燃料の問題を考えるのも大切だが、自分の日々の生活という足元に気を配れば塵も積もれば山となる、地球環境はよくなっていくのだろう。おいしい食事をずっと頂き、快適な生活を維持するためには、我々は地球上のあらゆるものに感謝して必要な分だけを摂取し、使わせて頂く生活を目指さなければならないのだろう。政策の根底にまず自然への感謝の気持ちを忘れてはならない。
(参考)水銀マグロ
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ec3444d1ddd593345b0ccf1c37a3af8d
和菓子なんかはこれから、その影響が出て来るんでは?
穀物を食糧とエネルギーで奪い合う社会というのも、ちょっと恐いね~
地球温暖化には有効な対策かもしれないが、それだけに目を当てれば
他が狂ってくるから、もっと全体を考えたバランスの良い循環形社会を考えないとね~
日本がやることはエタノールを輸入する事ではなくて、他を考えた方が。
それにしても、日本は、平地面積が少ないし、ただでさえ食料(小麦、大豆)を海外からの輸入に、頼っているわけで、むずかしい話です。
エネルギーを、原子力と、いうのも、ウラン確保やら、安全面での、問題も出てきますし、二酸化炭素削減は大きな課題です。
一主婦としては、やはり、身近かなところから、できることから、エネルギー問題を考えていこうと思います。
京都では、てんぷら油が原料のバイオディーゼル車の
ゴミ収集車や市バスが走っています。普通の車と同じようにスイスイ走っています。こういう車がもっと増えてほしいです。
私も栗好きです。
饅頭の中に大きな栗がまるごと入っていたりするとなんかうれしいですね。
日本人が使い古した油を、さらに食べつくすて、、、
なんだかすごいパワーですね、中国って。
ゆりかもめさんが書いておられるように、健康上悪そうですが、今の中国の深刻な公害状況を見ると、油ぐらいなんじゃい、という感じなのでしょうか。
廃油は国内利用で、ぜひぜひ石鹸つくってほしいです!(^^;)
油は一回ごと、使い切りにしています。
家の近くに、道をはさんで二つのグロサリーがあります。
ひとつは、かきらかにメキシカンを意識したもので、広い店内に
多めのパッケージに詰められたとてもお安い肉野菜。
方や、白人達の協同グループで経営されたいる、無農薬の値段が倍はする野菜達。
チャイナタウンの肉、野菜もとっても安いけど、、、
お金に余裕の無い者は、農薬の掛かった、安い素材を口にして、命を縮めることになるのだろうかと、、、。
いつもこの前を通る度に思う。皮肉なことに真向かいにあるのです。
バブルが弾け、日本家屋の建築が少なくなる中、
製材所は多くの在庫を抱えていたようでしたが・・・
中国への輸出でかなり少なくなったようですよ。
ちょっと前まで、サトウキビが燃料に使われて佐藤が高騰って問題になっていましたよね~。
>穀物を食糧とエネルギーで奪い合う社会というのも、ちょっと恐いね~
あっちがだめならこっちって問題でもないと思うんですけどね。。。。もっと根本的に考えないと。すぐ何でも飛びついちゃいけませんね。
便利な生活に一度慣れてしまうとそこから抜け出るのも難しく。。。我慢できるところはする、少しずつ減らすなど一人一人が意識を変えないとだめですね。
確かに酸化した油はよくないといいますよね。。。。需要があるから輸出するんでしょうけど、もうけられれば何でもいいのかと疑問には思いますね。
>京都では、てんぷら油が原料のバイオディーゼル車の
ゴミ収集車や市バスが走っています。
えー、そうなんですか!何処を見たら見分けられるんだろう?今度行ったら探してみよう。京都議定書のおかげでしょうか、、、、早くも実践している?他の都市はどうなんでしょう。
>饅頭の中に大きな栗がまるごと入っていたりするとなんかうれしいですね。
あーもうたまりません!私もそれが一番好きです。今日鶴屋吉信で栗まろという丸ごと栗が入ったお饅頭を発見しました、週末には多分食しているでしょう。。。。。
>なんだかすごいパワーですね、中国って。
恐るべし中国の胃袋です。
でも、日本人はまだ使えるのに捨ててしまうというところもあるので一概には言えないのでしょうね。。。。使えるなら最後まで使った方がいいというのも間違いじゃないし。でも、体に悪いのは嫌だけど。。。。
>石鹸つくってほしいです!(^^;)
なるほど、石鹸かあ。