茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

台子点前 炉 濃茶と薄茶はどう違う?

2021-01-27 20:31:29 | 各服点
今年の初稽古では、二つの学びがありました、と先日ご紹介しました。

① 炉 重茶碗 これまでと各服点の場合の差

② 炉 台子の濃茶薄茶の差



重茶碗 炉 各服点ならどうする?
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/d3cee2ca32e7b9485906538f50e8384d


  今日は、② 台子点前の濃茶薄茶の差について

点前の一番最後の部分が、濃茶と薄茶では違います。
実はあまり意識していなかったので、今回はっきりと認識できたのは大きな収穫でした。

<濃茶の場合>
 水次の後、きれいに清めた建水を持って席に入り、台子にある蓋置を建水に入れて、台子に荘り、水屋口に戻って戸を閉める。
 客の諸道具拝見後、茶道口を開け、何も持たずに席に入り、すぐ客付を向いて坐り諸道具の問答。

<薄茶の場合>
 水次の後、茶道口に戻り、戸を閉める。
 客の諸道具拝見後、きれいに清めた建水を置いて茶道口を開け、台子正面に真っすぐ坐る。
 建水の中に台子の上の蓋置を扱って入れ、荘り、客付きに向き変えて諸道具の問答。

 つまり、濃茶ではすぐ諸道具の問答に入る。
一方、薄茶では建水を持って入り、台子に収めてから、客の方に向き直って諸道具の問答に入る。


 それ以外に気を付けるべきところとしては

〇 台子の上はカラにしないこと。
 濃茶の時は、薄茶器が台子の上に荘ってある。
 薄茶の時は、
  茶会なら替茶器を荘る。
  稽古なら諸道具の問答のあと、台子正面に向き変え、茶杓を水指の上に仮置き、薄茶器を台子の上に荘る。

〇 水指の蓋の開閉の仕方 
 炉の時、点前座にいる場合(斜め向きに坐っている)は三手で開け閉め。右、左、右。
     水次をする場合(台子正面向きに坐っている)は二手で開け閉め。右→左、左→右。

 
 今は炉の時期ですが、風炉と炉での違いもついでに教本で復習しました。
元々が風炉がベースにできているお点前なので、炉の濃茶は中蓋あり、中じまいあり、特に複雑です。

 風炉の季節になったらまた台子の濃茶、薄茶と続きでお稽古したいと思いました。

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 ご参考までに、私はこの古い教本で勉強しています。

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 今は新しい教本があるので、そちらの方がより詳しいのかもしれません。

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