台子の点前の勉強をしたので、歴史や寸法についても簡単に復習。
<台子の歴史>
南浦紹明が入宋し、径山寺の虚堂智愚から法を受ける。
↓
1191年、帰朝し、台子・風炉・釜・皆具一式を持ち帰り、筑前の崇福寺に伝える。
↓
やがて、台子皆具が京都の紫野大徳寺に贈られる。
一休宗純から村田珠光が台子の法を嗣ぎ、台子による点茶式法を初めて組み立てる。
↓
武野紹鴎から千利休に至り、台子による茶の湯が完成。
↓
台子をもとに大棚や長板、様々な棚物が作られ、好まれるようになる。
すべての棚の基本は台子、丁寧に理解しておく必要がありそうです。
<台子の寸法> (高さ)二尺二寸
天板 (長さ)三尺 (巾)一尺四寸 (厚さ)六分
地板 (長さ)三尺 (巾)一尺四寸二分 (厚さ)一寸四分
今回改めて台子の大きさを確認したところ、天板と地板の幅が微妙に違うことを知り、驚きました。
といっても、二分(約6ミリ)の差ですからそりゃ目測では気づきませんが。
前にも寸法のことも読んでいたはずですが、その時はなんとなくでスルーしていたんですね。
多分そこまで興味がなかったんです。十を学んだあとの一は違う、とまた感じた出来事でした。
天板と地板の厚みが違うのは、バランスを考えれば当たり前のことですが、
今思うと台子を畳に据える準備をするようになって気づきました。
先生や先輩に準備してもらった道具でやっている間は点前の順番のことしか見えていないってことですね。
やはり何でも準備と片付けが大事、意識することが大事と思います。
<長板の寸法>
長板の寸法も、風炉と炉では違います。
風炉用 (長さ)二尺八寸 (巾)一尺二寸 (厚さ)六分
炉 用 (長さ)二尺四寸 (巾)一尺 (厚さ)四分
風炉の長板には風炉釜が乗るけれど、炉の長板には釜が乗らないので小さめになっています。
これまた風炉と炉の季節では間があくし、近いタイミングで長板のお稽古をしたり、準備をすれば気づくのでしょうが、結構どのくらい違うのかは知らないのではないでしょうか。
そもそも最近は尺や寸なんて使わないのでイメージしづらいですね。
でも、日本家屋や畳など日本古来のものは未だにそういう単位で記載されるので、
一尺や一寸が何センチ位なのかは知っておく必要があります。
ちなみに一尺は約30.3センチ、一寸は約3.03センチ、一尺=十寸。
畳(京畳と関東畳)に長板を置いた場合はどうなるか、なども図式化すると面白い。
こういったことは本を読み返し、ノートをとらないと理解しずらい内容で、改めて座学と実践の両方が大事であると感じました。
興味が湧いたら、馴染みの単位で換算しつつ大きさを改めて確認してみると楽しいですよ。
台子から生まれた数々の棚については、以下の本でお勉強しています。
見ているだけでも楽しいので、おすすめです。
茶の湯実践講座 「棚物の心得と扱い」
<台子の歴史>
南浦紹明が入宋し、径山寺の虚堂智愚から法を受ける。
↓
1191年、帰朝し、台子・風炉・釜・皆具一式を持ち帰り、筑前の崇福寺に伝える。
↓
やがて、台子皆具が京都の紫野大徳寺に贈られる。
一休宗純から村田珠光が台子の法を嗣ぎ、台子による点茶式法を初めて組み立てる。
↓
武野紹鴎から千利休に至り、台子による茶の湯が完成。
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台子をもとに大棚や長板、様々な棚物が作られ、好まれるようになる。
すべての棚の基本は台子、丁寧に理解しておく必要がありそうです。
<台子の寸法> (高さ)二尺二寸
天板 (長さ)三尺 (巾)一尺四寸 (厚さ)六分
地板 (長さ)三尺 (巾)一尺四寸二分 (厚さ)一寸四分
今回改めて台子の大きさを確認したところ、天板と地板の幅が微妙に違うことを知り、驚きました。
といっても、二分(約6ミリ)の差ですからそりゃ目測では気づきませんが。
前にも寸法のことも読んでいたはずですが、その時はなんとなくでスルーしていたんですね。
多分そこまで興味がなかったんです。十を学んだあとの一は違う、とまた感じた出来事でした。
天板と地板の厚みが違うのは、バランスを考えれば当たり前のことですが、
今思うと台子を畳に据える準備をするようになって気づきました。
先生や先輩に準備してもらった道具でやっている間は点前の順番のことしか見えていないってことですね。
やはり何でも準備と片付けが大事、意識することが大事と思います。
<長板の寸法>
長板の寸法も、風炉と炉では違います。
風炉用 (長さ)二尺八寸 (巾)一尺二寸 (厚さ)六分
炉 用 (長さ)二尺四寸 (巾)一尺 (厚さ)四分
風炉の長板には風炉釜が乗るけれど、炉の長板には釜が乗らないので小さめになっています。
これまた風炉と炉の季節では間があくし、近いタイミングで長板のお稽古をしたり、準備をすれば気づくのでしょうが、結構どのくらい違うのかは知らないのではないでしょうか。
そもそも最近は尺や寸なんて使わないのでイメージしづらいですね。
でも、日本家屋や畳など日本古来のものは未だにそういう単位で記載されるので、
一尺や一寸が何センチ位なのかは知っておく必要があります。
ちなみに一尺は約30.3センチ、一寸は約3.03センチ、一尺=十寸。
畳(京畳と関東畳)に長板を置いた場合はどうなるか、なども図式化すると面白い。
こういったことは本を読み返し、ノートをとらないと理解しずらい内容で、改めて座学と実践の両方が大事であると感じました。
興味が湧いたら、馴染みの単位で換算しつつ大きさを改めて確認してみると楽しいですよ。
台子から生まれた数々の棚については、以下の本でお勉強しています。
見ているだけでも楽しいので、おすすめです。
茶の湯実践講座 「棚物の心得と扱い」
価格:2,776円 |
真台子を置くと関東間ですと畳のへりに掛かってしまいます。京間と関東間では長さは15cm、幅は7.5
cm京間の方が大きいそうですから(今ネットで調べました)お道具を置いたときの感じも多分違いますね。
tamago様は研究熱心でいらっしゃいますね。いろいろ詳しくお調べになる・・・勉強になります。
中々気が付かない寸法を詳しく記載していただきましてお勉強になりました。
そうしたこまごまとした事は気にもせずに、ごくごく普通に道具を設えておりました。
高校生や大学生にはとても難しい話ですが、社中の皆さんには覚えてほしいことですね。
若い人には、まず畳の16目ですので、これをしっかり覚えてほしいと思っております。
炉の道具は風炉よりも大きいと私も思っていたので、今回の長板の大きさは目から鱗でした。
それぞれの道具ってよく考えられて作られているんだなあと改めて感心しました。
真台子は関東間では大きすぎて、いつも火箸を置くためにずらして設置していました。
きっと京間でお点前したら色々感覚が違うのだろうなあと思います。
寸法を改めて並べてみたら気づくことがあって勉強になりました。
畳の目というのも茶道のお稽古でもしない限り注目しないものですよね。
一目が何センチか知ってる?なんて聞いても、何故そんなことが必要なの???と変人扱いされそうです。