勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし 松浦静山
肥前国第9代平戸藩主、松浦清の言葉。
正確に言えば、47歳で家督を息子に譲った後、
松浦静山の名で執筆した随筆集『甲子夜話』の中の一節である。
野村克也氏の座右の銘として広く世に広まりました。
勝負についての鋭い洞察である。
偶然に勝つことはあっても偶然に負けることはない、
負けるには負けるなりの理由があるという。
但し、原文の続きをみると面白い
「勝ちには不思議の勝ちがあり、負けには不思議の負けがない」
質問「どのようなことを不思議の勝ちと言うのですか」
答え「本来の道を尊重し教えを守って戦うときは、
心が勇気に満ちあふれていなくても勝つものだ。
この心の有り様(よう)を振り返ってみて、不思議と考えている。」
質問「どうして不思議の負けはないと言うのですか」
答え「教えの本道から外れた間違った手法を取れば、負けに至るのは必定である。」
『常静子剣談』 松浦 静山
これを読むと偶然に勝つにも、本来の道を尊重し、教えを守って戦うときは、
心が勇気に満ちあふれていなくても勝つものだ。
つまり、
本来の道を尊重し教えを守って戦うときは、
心が勇気に満ちあふれていなくても勝つものだ。
本来の道を尊重し、その本道から離れなければ勝てるということを
言っているのかな。
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