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脳科学からみた人材マネージメント

2007-04-19 07:17:54 | 日常生活等トピックス

脳科学からみた人材マネージメント 茂木健一郎氏講演から
昨日講演会がありました。そのKレポートです。

脳のポイントは「学習」  学習する事は、人格の陶冶のプロセスともなり、
脳のためには 大変重要である。
 脳の大きな特徴は「オープンエンド性」で、これは脳には限界がなく、 
常に先がある、飽和しない、という事。
 脳は、人間が生きていく上で避けられない「不確実性」をランダムな
 事象としてとらえるのではなく、
「半ば規則的で、半ば偶発的な出来事 =隅有性」としてとらえている。
 その隅有性(contingency)を脳が判断する時に、脳内ではドーパミンが 
放出されるが、ある行動(経験など)に対して喜び(報酬)を感じた時に
多く放出され、元の行動の神経回路が強化される。
これを「強化学習」という。  
 企業で挫折などから学ぶ体験などもあるが、どんなに小さくても
良いので、最終的に喜び(成功)の体験で終わる
ようにすると、「強化学習」が成立し、更なる行動へとつながる。
 また、「不確実性」を脳が判断する要素として、効用(utility)がある。
その大きな特徴の一つは、「利他的行動(altruism)」 企業の
評価基準として利己的・成果主義などがあるが、これは 
根本的な脳の成り立ちに反する、とのこと。
 もう一つは「action(行動)すること自体の喜び」 赤ちゃんが手足を
よく動かしているのは、general movement といって、 
その行為自体が赤ちゃんにとって快楽であるからという。 
このようなことが働くことの基礎としてあるべきでは  
ノーベル賞を受賞している日本人は、偶然からその功績を 
てにしているが、これは「セレンディピティ=偶然幸運に出会う能力」という。  
このセレンディピティを活かせるかどうかは自身に「創造的『空白』」 
偶然を活かす余裕があるかどうか。 
自身の目標だけを見つめるのではなく、偶発的なことをどれだけ 
楽しんで受け入れられるか 
  企業の人事評価などは、成果主義のものが多いが、 
目標ではなかったけれど偶然に出会った事や学んだことは 
あったかどうか、ということも、評価の項目として加えてみても 
良いのではないでしょうか。

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