こんな記事をみつけました。
東大の植田准教授がこんな指摘をしているそうです。
ギリシャ問題を3つのとらえ方
1.ドイツ人およびそれ以北の国の人は、
「借りた金は必ず返すべきだ」と典型的な金融契約理論に基づく正論を主張する
2.ギリシャ人および一部の南欧の人は、
「返せないほどの金を貸す方が悪い」と国家金融論における国家債務問題に対する正解にかなり近い
3.フランス人および一部の南欧の人は
「ドイツの主張は正しいし、ギリシャの人の不満もわかるが、ギリシャに欧州連合から出て行かれてては困る」
という立場でドイツが容認する範囲でギリシャをつなぎとめる作を考える
国家金融論におけるマクロ複数的均衡問題との捉え方
(日経新聞 経済論壇から 「ギリシャ問題の本質とは」)
ユーロという統一通貨の問題も指摘される、経済の強いところと、経済の弱りところが
同じ通貨で闘えば、強いところはどんどん強く、弱いところはどんどん弱くなって
いく。こんな本質的な問題があります。
ギリシャ問題という欧州連合内での強い国、弱い国の構造はこのまま続きます。
同じ国であれば、強い地域から税金をとり、弱い国に回すということが政策で
できます。欧州連合にそんな仕組みが導入できるか?
ドイツはそんなこと許さないでしょう。イギリスがEU離脱の国民投票をする
予定もあり、これからどうなるのでしょうね。
民族、価値観これほど異なると同じ連合という枠の中に縛るのは難しそうです。
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