高田博厚の思想と芸術

芸術家の示してくれる哲学について書きます。

神は自立と他律の結節点

2022-12-24 16:46:15 | 日記
愛の修道院の路 

 
主体性の信仰だけでなく、間主体性の信仰をかんがえれば、こう自覚しなければならない:
 
 甘えることもできるのがほんとうの自立である。
 
 そうでなければ自立志向は対立を生む。
 
 正しく自立するのは大事だが、こころのなかで甘えるのもよい。
 
 甘えを否定的にのみとらえるのは、どうやら間違いである。
 
 甘えは愛の一本質面でさえあるだろう。
 
 このようにして、神は自立の相関者であるだけではなく、まさにその相関者性を通して、他律(正しい甘え)の相関的結節点でもある、といえそうである。
 
 神は自立と他律の結節点である。
 
 
 自立によって罪や無慈悲は起る。じつは負の他律動機によって急き立てられている、引き裂く贋(にせ)自立なのである。
 
 
 弱さも 神からの甘美な美と愛の賜なのである。