高田博厚の思想と芸術

芸術家の示してくれる哲学について書きます。

”忘れた記憶は記憶と言えるか”

2023-07-06 21:00:32 | 日記

”忘れた記憶は記憶と言えるか”



初再呈示
 

2021年09月16日

 
なにか他のことに注意が向いて、さっきまで在ったのに手放してしまったひとつの現前、つまり忘れた記憶は、無になったのか、それとも記憶として保存されているのか。記憶として在るから失望するな、心配するな、とじぶんに言い聞かせることができる、と信じることが、前に踏み出して生きることの条件なのだ。これを「反復」 (Wiederholung)と言う。人間の本性は何と弱く、かつ、強靭であることか。生きるとは、「反復」を生きることである。 
 
 
反復があるなら、永遠もまた在る。 これが忠実・信仰ということである。
 
 
 
 
 
 
 



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