旧・川辺橋(総社市~倉敷市)
高梁川に架かる(総社市清音~倉敷市真備町)昭和8年に竣工されたトラス橋です。
この橋は総社市から井原市・広島県福山市方面をむすぶ交通の要所で、昭和52年に「新・川辺橋(北側に並走)」ができるまで、幹線道路(国道486号線~平成5年に県道から国道に昇格)として使われていました。
現在は自転車・歩行者専用橋になっています。(撮影5月17日)
余談ですが、この旧・川辺橋は横溝正史の推理小説「本陣殺人事件」で、あの金田一耕助が殺人事件(昭和十二年におきた)の現場である、「岡-村字山ノ谷の一柳家」を訪ねる際に渡った橋だそうです。
『十一月二十七日、即ち一柳家で恐ろしい殺人事件のあった翌日のことである。伯備線の清-駅でおりて、ぶらぶらと川-村のほうへ歩いて来るひとりの青年があった。(中略)・・・そういう青年が高-川を渡って川-村のほうへ歩いて来る。(中略)・・・これが久保銀造の電報で呼び寄せられた金田一耕助なのだ。』(本陣殺人事件より)