ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその187-柴山モモ子を聴いて。

2015年12月22日 | 歌謡曲
恐るべき歌手、柴山モモ子。

何度も、このブログで取り上げてきたが、今は「歌姫」全盛時代である。
すこし歌が上手ければ「平成の歌姫」と呼ばれ、楽曲もヒットする。
しかし「歌姫」と呼ぶに相応しい歌手は、現在のJ-POPの中には一人もいないと拙者は思う。
今日紹介するのは「柴山モモ子」幾度か改名しながら、歌手を続けている「本当の歌姫」だ。
プロフィールを紹介しておこう。

柴山モモ子は1951年、東京生まれ。
13歳で歌手デビュー。ミスクラウンコンテストに優勝するも、ヒット曲に恵まれず、環ルナと改名。
しかし、アニメ「アタックNo,1」を主題歌がヒットし、アニメ主題歌歌手に転向。
ただ、歌謡界も忘れられなかったのか、杉美子として歌謡曲も歌っていた。
結局はアニメ界に戻る形で、現在も活動を続けているという。

簡単ではあるが、彼女の略歴である。
私は以前から、彼女のことが気になっており、今年になって編集物のCDが発売されたと側聞したので、早速購入した。
どんな歌唱を聴かせてくれるのか、ワクワクしながらCDをかけた。
驚いた、このような歌手が存在しているのか、CDを聴き終わったあと暫く余韻に浸っていた。
彼女の歌唱の特徴は、よく伸びる高音、オクターブの広さである。
ちょっとしゃくりあげて高音を出すところは、初期の弘田三枝子に似ている。
だが、その高音に微妙なビブラートがついていて、実に心地よい。
また、歌う楽曲も様々で、スロー系からアップテンポ系まで歌いこなす。
その際、歌唱法も変えているのが凄い。アップテンポ系では張りのあるビブラートのついた高音。スロー系では抑揚をもたせた高音。それぞれを使いこなしている。
余談ではあるが、1960年代にラテンパーカショニスト「ティト・プエンテ」が発明したと言われる「ブーガルー」のリズムまで歌いこなしている。

最近のアニメ歌手といえば、私は高橋洋子を思い出す。
彼女も歌の上手さは絶品と言える。
今回の柴山モモ子の件と言い、アニメ歌手界には「本当の歌姫」がまだ存在していると実感した。
本来なら、この素晴らしい歌唱を聴いていただきたいのだが、残念ながらユーチューブを検索したが、該当はなかった。
廉価版のCDではないので、積極的に購入はお勧めしないが、興味をもたれたら是非ご購入いただくことをお勧めする。




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