makoto's daily handmades

マツコ・デラックスさんが愛される理由を考えてみる

私はマツコ・デラックスさんが好きで、テレビ番組でよく見ている。

初めて見かけたのは9年くらい前のTBSのお昼の情報番組「ピンポン!」という番組だった。
当初は何でもズバズバいう男か女か分からない人と感じていて、ずいぶんはっきりモノを言うので驚いたのを覚えている。
そして「夜の仕事の人」という印象を持ったので、昼の番組に出演するだなんてテレビ業界もずいぶん変わったなぁ…というのが印象的だった。

時は流れ、次第に彼女はたくさんの番組で見かけるようになった。
彼女の発言も少し丸くなったというか、優しさを感じるようになった。
さらに興味深いのは、これだけキー局に出演しているのに、TOKYOMXという東京ローカル番組に今も出演しているのだ。
そして番組製作に関しても、かなり深いところまで関わって制作しているのかな?と思わせるところがたくさんある。
ポッと出のコメンテーターではなく、きちんと社会情勢を勉強していなければできないような発言もしているのだ。

彼女のすごいところは、頭の良さ、聞き上手、素人いじりのおもしろさ、食べ物をおいしそうに食べるが主だったものだろう。
加えて、メイクやネイルが上手、服はシンプルでアクセサリーを上手に使っているという女性らしさ、自分を美しく演出する力だろう。
これは彼女の能力の高さを物語っている。
何よりも「日本人女性らしさ」を感じるのを忘れてはならない。
私が思う日本人女性らしさとは、所作の美しさだ。
彼女がモノを食べるとき、豪快な食いつき方もあるけれど、箸の上げ下げが美しいので、食べ物もおいしそうに見えるのだ。

彼女は言葉の端々に「日本という国はなんでもアリで、こんな国は他にないんだからね、こんないい国は他になんだよ」という愛国心を感じさせてくれる。
そしてセクシャルマイノリティだからこその少し影がある発言もする。
どこかにこんな発言の人が身近にいて、なんだか安心感がある…と思っていたら、それって日本の母じゃないの?と気がつく。
そう、彼女は「日本のお母さん的安心感」をもたらし、彼女がテレビに映らない日はどことなく寂しいのだ。

だからマツコさんがいい男を見つけて、「お兄さん、格好いいわねぇ」発言をしても、当のいい男は戸惑いつつも愛想笑いで返す。それがおもしろい。
知り合いのお母さんに同じようなことを言っていたら、あははは…と笑ってしまう。ちょっと似ていると思うんだ。
彼女は、どの世代にも愛されているのは、セクシャルマイノリティ特有の悲惨なネガティブ発言がかなり薄まっているからだと思う。
自身をキワモノのように言う発言もあるが、本人は芸能界という世界ではきちんと自分の立ち位置を控えめにとらえている。

自分にむけられたマイクに期待通り以上に回答し、分からないことにまで口を挟まない。
人の悪口を言わないし、番組制作者には厳しい言葉をいうが、一方で、美術さんや音響さんなどの技術さんに感謝している姿がうかがえる。
テレビ番組を作っているのはプロデューサーではなく、技術さんなどによってみんなで作り上げていると思いが強いのだろう。
それは彼女が雑誌編集者をしていた経験から、1人でできるのではなくて本当にたくさんの人が関わって作られていることを確認しているのだろう。

そういった縁の下の力持ちの人たちを大切にでき、感謝の気持ちを忘れない、美しい心を感じられるから愛されている。
こういう心根は、家庭教育がしっかりしていたからだと思う。
マツコさんとご家族の関係(以前テレビで、一人っ子だったと言っていたので、両親と本人の関係)は、セクシャルマイノリティという段階でかなり難しいかったと思う。
それはあまりテレビでは語れない部分だろう。
たぶんこんなに感謝の気持ちがある人なら、テレビを通じて親に話すだなんてできないだろうし、面と向かっては本当に難しいだろう。
そういった部分で、影のある発言もマツコさんだからこそ、言葉ににじみ出てきて、それが好感につながっているのだろう。

人間、完璧な人なんていないんだ。
けれど、あふれる情愛、あふれる感謝がある人は、人心を魅了する。
「日本のお母さん」だからマツコ・デラックスさんがステキに見えるのだ。

そう私は考察してみた。
さて、みなさんはどう考察するのだろうか。
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