先日、実家が講元をしている地蔵尊の奉納襷が切り裂きジャックに始末されてしまった事件をこのブログでご紹介しました。
私や実家の人々はもとより、親戚やご近所農家さん達も激しい動揺と衝撃が走り抜けています。
ゆえに「奉納襷供養の襷」という訳分からないけど、少なくとも講元や講中がやった行為ではないことを示すには、この供養襷を掛けることを提案しました。
実家の場合、言い出しっぺが取り組むことになるので私がやるしかないです(汗)
もちろん、祖母、母、兄の許可を得て、講元と講中の襷を作りました。
↑左端が講元、中央が講中
ついでなので、右端は父のための写経を中に縫い込んで納経を兼ねた奉納襷を作ることにしました。
元々、三五日忌に合わせてお地蔵さまに何かを奉納したいな、と思っていました。
三五日忌は、閻魔様のお沙汰を受ける日なのですが、閻魔様はお地蔵さまなんです。
あのお優しいお地蔵さまは、こわ~い閻魔様のこと。
とりあえず何したらいいか分からなくて、七日忌ごとに写経して7枚をまとめて七七日忌にどこかに納経しようかと思ったりもしていました。
今回、お地蔵さまが丸裸にされたことで寒々しいので、なにかで着ぶくれさせたい(苦笑)
ここのお地蔵さまは着ぶくれこそが信心の証というお地蔵さまなので。
遠方に住む親戚達も「makotoは実家の手伝いに行っているンでしょ?お地蔵さまに早く何か着せてよ」とせっつくものですから(汗)
奉納襷供養の襷は、麻地の少し厚めの布地にしました。
これは工作用はさみではまず切断できません。
裁ちばさみもよく手入れされたものでなければそう簡単に切れないものの、いずれは風化してボロボロになる天然繊維です。
奉経を兼ねた襷は、父のための奉納なので戒名を書きました。
こちらは綿ガーゼ地。これはわざと透ける生地で写経が中に入っていることを目視できるようにしました。
切り裂きジャックには通用するとは思いませんが、少なからず参詣する方は信心深い方々が多いので、大切なものとご理解いただければいいな、と思っています。
それにしても私自身、信心なんて持ち合わせないと思っていましたが、このお地蔵さまは別格に感じているんだな、と自覚しました。