makoto's daily handmades

漫画「魔道具師ダリヤはうつむかない」1巻を読む

左が漫画・住川惠。

右が漫画・釜田。

原作・甘岸久弥(ともに同じ)。

キャラクター原案・景(ともに同じ)。

同じタイトル、同じ原作者、同じキャラクター原案だけれど、描く漫画家が違う作品が同時発売です。

ややこしいけれど、読むとかなり違います。

片方では何ページもかけて説明する件が、もう片方ではサラリと描かれていたり、一方では完全に割愛しているエピソードがあったり、読み比べてさらに面白くなるという感じです。

 

私は右側の釜田さん作品(角川書店版)を先に読んだのですが、話の展開は釜田さん作品の方がテンポがよく感じました。

背景の好みは左側の住川惠さん作品(マッグガーデン版)で、過去のエピソードが盛りだくさんな印象でした。

 

ヒロインは前世の記憶を持ったまま異世界に転生しています。

異世界では魔道具師といって、魔法と道具を組み合わせた便利アイテムの開発者の家系に生まれます。

前世では日本の現代で育ち、過労のため若くして亡くなってしまいます。

前世の記憶があるから、便利アイテムを開発していくのですが、それが幸せも不幸せも引き寄せてしまう展開でした。

この先の展開とともに、2つの漫画がどのように展開していくのかが楽しみでもあります。

 

今のところ2つの漫画は展開速度が少々異なりまして、釜田さん作品の方が展開が少しだけ早いです。

そしてつい数年前なら、こういう商品展開はあり得なかったな、と思います。

こういうことは商業ベースの作品ではなく、コミケ等の同人誌でならあったと思いますが、イヤハヤこの手法を商業ベースに取り入れられるだなんて、私では想定できないことが現実になっていることに、ただただ驚いています。

☆☆☆20191002追記☆☆☆
  1. コメント欄にささみさんでご指摘をしていただいた通り、写真と説明文を左右間違えていましたので、訂正しました。

コメント一覧

makoto-hizikata
ささみさんへ
ご指摘ありがとうございます。
記事中の表記が間違っていました。
ささみ
初めまして。検索からたどり着きました。
最近はWコミカライズという手法が広まりつつあるようですね。
同じ原作でこうも演出や構成が異なるのかと読み比べて驚きます。出版社としてはターゲット層で棲みわけを狙っているのでしょうか。

ところで写真の左右と、文章内で言及されている左右とが逆になっていますよ。左が住川さん、右が釜田さんですね。
気になりましたのでご報告を。失礼しました。
makoto
せしおさんへ
これはとても画期的なことです。
原作に対して漫画家によって解釈や表現が異なるのですから、別作品として成り立つのです。
漫画家にとっては自分の解釈や表現力を読者に直接ジャッジされるので、ものすごくシビアだと感じます。
せしお
https://blog.goo.ne.jp/secio11000
海外小説の翻訳者が違うってのは有りますがこんなの有り?
びっくりポンです!(;゚Д゚)
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