著者は石川拓治氏。
私が高校生の時に読んだ科学雑誌か地球環境に関する雑誌で
「農薬を使わないでリンゴ栽培に取り組む農家」があったと記憶する。
そのとき「キムラさん」という名前を記憶している。
この本の主人公のことだったのかは定かではないけれど、
果樹農家に育った私としては、当時からも「無農薬はムリっしょ?」くらいには感じていました。
本書でも書かれているけれど、減農薬ではそこそこ満足のできるものができるけれど、
無農薬なんてのは、今でも「無謀」とか「非常識」に分類される変人のやること…なんですね、果樹農家では。
でも、どんなに貧乏をしても無農薬に価値を見いだせる農家の人がいて、
実行している人がいるだなんて驚嘆です。
私たち消費者はもの凄いエゴイストです。
「農薬は嫌。でも見栄えもの悪いものも嫌」と言ってしまうのです。
私だって、同じ値段なら、安全なもの、形の良いもの、新鮮そうなもの、お得感があるものを選んでしまいます。
そりゃあ私だって農家の娘をしていた時代もありますが、今ではいっぱしの消費者ですからね。
それに農家ってのも、実際の所、生産者でもありながら一方で消費者なんですよ、気がついていますか?
だからこそ、この本の内容(主人公の考え方)がすごいのです。
それと同時に、どれほど高い壁にぶち当たっても逃げない人のものの考え方ってすごいものだと感じます。
わたし?人生逃げまくりです。そんな人生ですがそこそこ楽しんでします。
最新の画像もっと見る
最近の「読書」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事