makoto's daily handmades

テレビドラマ「波よ聞いてくれ」感想

原作:沙村広明、脚本:古家和尚

原作は同名タイトルの漫画です。

漫画原作を先に読んでいる場合、私はあまりテレビドラマ版を好んで見ないタイプです。

最近のアニメ化ではあまりにも原作と違うとファンから苦情があるのか、あまり世界観を改変し過ぎない傾向にありますが、実写ドラマだと改変過ぎてビックリしてしまうから。

でも不思議と今回の実写ドラマは全8話全部見ちゃったんです。

 

これには大きな理由があって、原作漫画の舞台は札幌市、ドラマは千葉県の浦安市あたりという大き過ぎる違いがあります。

もうね、風景も気候も全然違うから最初から「波よ聞いてくれ」のタイトルのまま別の作品だと思って視聴することができたからだと思います。

というのも、主人公は釧路出身で札幌のスープカレー屋で働いている、という設定なので北海道に根ざしていないと分からない地名とか、風習をそのままに千葉の浦安あたりを舞台にしている時点で、ナンダコレ?なんです。

浦安市でスープカレー専門店で繁盛店?

浦安市で地元ラジオ局の放送を店内でかけるスープカレー屋?

浦安市でネズミーランド無視の設定?

鹿肉、新巻鮭など次々と登場する北海道由来の食材を浦安市で?

ムリ設定過ぎて、原作と同じなのは、人物名だけだな、と割り切って見ることができました。

たった8話だけなので、原作エピソードをムリヤリ全突っ込みしています。

原作の最大の魅力は女性の描き方と登場人物のぶっ壊れた精神性なんです。

あの独特な雰囲気は全くなかったのも「同名タイトル別作品」を地で行っていたな、と感じられました。

登場人物では、番組ADの瑞穂ちゃん、放送作家の久連木(くれこ)さんが原作と比較的印象は近かったです。とくに久連木さん役はあまりにハマっていてビックリしました。そんな感じでボソボソ話す感じだよなぁって。

主人公のミナレ役は、演じていた小芝風花さんとはちょっとイメージが違っていたのですが、こんな人生汚点だらけのミナレを演じて、小芝さんにダメージを与えないか心配なくらいです。

ですが、長セリフ、滑舌がムチャクチャいい、というミナレ役はとても大変だったンじゃあないかと。

どのくらいNGを出してしまったのか、それともNGを出さないようかなり練習しないと…とこれまた圧巻の滑舌でした。

いろいろな条件で、ドラマの舞台が札幌から浦安市あたりになったらしいのですが、おそらくは停電シーンのせいじゃあないかと思っています。

もちろん札幌に通って撮影が予算的に難しかったのかもしれませんけれど。

停電シーン、それなりに停電の印象を与えられる風景を撮影しなければならないので、札幌ではそれがムリだったンでしょう。

 

たった8話のドラマでしたが、楽しんで視聴できました。

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